CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< November 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< ステロイド外用薬の作用・副作用(その4) | main | 「Let It Rock」Kevin Rudolf >>
ステロイド外用薬の作用・副作用(その5)


ステロイド外用薬の作用・副作用(その4)に引き続き、ステロイド外用剤の局所的な作用(副作用)について説明いたします。

ステロイド外用薬を他の外用基剤混合すると、濃度が薄められて効果が弱まると勘違いされている場合があります。
しかし、ステロイド外用薬の濃度をどんなに低くしても、含有されている成分は変わらないのです。

昨年「ステロイド不使用、副作用なし」と広告して問題となった化粧品クリームには、非常に強いクラス(strongest)の中でも最も強力なステロイド剤が混入していました。
濃度が低かったとしても、非常に強力なステロイド外用薬の作用(副作用)を発揮してしまいます。

皮膚科専門医であれば、通常このような強力なステロイド外用薬を顔用に処方することはありません
ところが、「化粧品でアトピー性皮膚炎が治る」などと宣伝するような、ある種のアトピービジネスが後を絶たないというのが現実です。

さて、今回まで「ステロイド外用薬の作用・副作用」と題して、その多彩な作用(副作用)について解説してきました。
ステロイド外用薬様々な皮膚疾患の治療に有効であり、非常に優れた薬剤であることは言うまでもありません。

ところが、優れた薬剤であるがために不適切にステロイド外用薬が乱用され、その副作用のみが問題とされることがしばしばあります。
更には、ステロイド剤悪い薬であるかのような宣伝報道がなされてしまい、更なる混乱を招いてしまいました。

全ての薬剤について言えることですが、副作用(その人にとって不都合な作用)よりも有効性(その人にとって有益な作用)の方がはるかに上回っている場合にのみ治療薬として使用されます。

例えば、下剤を起こしやすい薬を服用する場合、便秘の人にとっては非常に良い薬ですが、下痢気味の人にとっては副作用の強い薬ということになります。
つまり、どんな薬にも副作用(その人にとって不都合な作用)はあるものなのです。

ですから、ステロイド外用薬を使用する場合には自己判断をせず、必ず信頼できる皮膚科専門医の診察を受け、その指示に従うようにしましょう。

上の写真は、ドバイで撮影したアトランティス・ザ・パーム館内の様子です。
(撮影:住吉孝二)
| 院長ブログ | 10:32 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
金属アレルギーでデルモベート軟膏使用し、プレドニンも内服して、皮膚の状態は落ち着きましたが、軟膏は予防的に塗りつづけないといけないのか?
| ゆき | 2013/03/04 7:46 PM |
「ゆき」さんの質問に回答いたします。

金属アレルギーであれば、ステロイドで症状を和らげるよりも、原因金属を除去したり、接触を避ける方が重要であると思われます。
ステロイドは即効性がありますが、あまり予防的な効果は期待し過ぎない方が良いかも知れません。

いずれにしても、このブログ上で診察を行うことはできませんので、デルモベート軟膏のような最強ランクのステロイド外用薬を、いつまで使用すべきかについてコメントするのは不可能です。
実際の症状を診察している担当医から、詳しい説明を受けるようにしてください。
| 院長 | 2013/03/11 11:23 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/trackback/996776
トラックバック