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ステロイド外用薬の作用・副作用(その3)


ステロイド外用薬の作用・副作用(その2)に引き続き、ステロイド外用剤の局所的な作用(副作用)について説明いたします。

ステロイドには、皮膚の赤み紅斑)の原因となっている毛細血管の拡張抑制する作用があります。

しかし、必要以上にステロイド剤を外用し続けてしまうと、徐々に血管収縮作用が働かなくなってしまいます。
さらにステロイド外用薬の使用を継続してしまうと、毛細血管が拡張したまま、つまり皮膚の赤み(紅斑)が残ったままになってしまう場合もあります。

特にの皮膚では、ステロイド外用薬吸収が良く、もともと毛細血管が豊富であるため、このような副作用ステロイド潮紅)が生じやすいと考えられています。
通常は、ステロイド外用薬の使用を中止するだけで、皮膚の赤みは改善します。

近年、顔のアトピー性皮膚炎の治療に、ステロイド外用薬ではなくタクロリムス軟膏を使用するのが主流になったのは、ステロイド潮紅毛細血管拡張のような副作用を避けるためであると言えます。

やや重症の症状として、ステロイドの外用を中止しても顔の赤みが改善せず、ニキビのような膿疱を生じることがあり、これは「酒さ様皮膚炎」と呼ばれています。
酒さ様皮膚炎口囲皮膚炎)は、不適切なステロイド外用薬の使用が原因であることが多いようです。

ステロイド外用薬の作用・副作用(その4)へ続く

上の写真は、ドバイで撮影したパーム・ジュメイラの朝焼けです。
(撮影:住吉孝二)
| 院長ブログ | 09:34 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
検索から飛んで参りました。私は24歳の軽度のアトピー持ちです。(顔、首)
ステロイドについてとても参考になる記事ばかりで、とても勉強になります<(_ _*)>

ところで、アトピービジネスなどでステロイドに対する恐怖などといったサイトをたまに見かけます。

その記事に『ステロイドの副作用は全身に及ぶ』とありました(;_;)

ステロイド外用薬は、副作用が出るとしたら局所的に出ると、この記事で学びとても安心しました。

危うく悪質な業者に騙されるところでした(ノд<)


ですが、最近、腋の下にアトピーと似たような痒みのあるカサカサした湿疹ができるようになりました。

毎年冬になると出やすくなります。

そこで、この場を借りまして質問なのですが、腋の下にできたこの湿疹は、首や顔に塗っているステロイド薬が影響しているのでしょうか?

やはり外用薬は局所的な副作用なので、関係はないのでしょうか?

ちなみに首や顔には、ロコイドを酷くなったときのみ使用し、炎症が引いたらステロイド薬は使用せず、スキンケア重視にしています。

長々と申し訳ありません。とてもアトピーがコンプレックスで悩んでいて、精神的にもツラいときに、アトピービジネスに引っ掛かってしまったので戸惑っています。
| あさみん | 2009/03/07 3:31 AM |
「あさみん」さんの質問に回答いたします。

アトピー性皮膚炎であれば、冬の乾燥する時期にカサカサした湿疹が出やすくなるのは当然でしょう。
ステロイド外用薬の作用(副作用)が、外用していない他の部位に生じるということは、通常では考えられません。

以下のブログも参考にしてください。

この湿疹はアトピー?
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=134454

ステロイドの塗り薬は有害?
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=186048
| 副院長 | 2009/03/09 10:57 AM |
2週間ほど前に、顔と首、そして唇の炎症で
初診に参った26歳女性です。

アレジオンを2W分とキンダベート軟膏を処方頂きました。

その後、スチームの美容器具を使い始めてから、特に唇の炎症は治ってきています。
(この効果なのかはわかりませんが)

しかし、まだ顔と首は治らないでいます。
飲み薬は毎晩飲み、かゆい時には夜だけキンダベートを塗っています。

以前まで、私もステロイド剤の副作用への恐怖から
キンダベートの使用を躊躇していたのですが
先生から、治ってくるまではきちんと塗るべき、塗っても心配ないとお言葉を頂き、毎日塗っています。

しかし、この顔の赤みが取れないのはステが原因なのかと
心配になっています。

長文失礼しました。
ご確認よろしくお願いいたします。
| さや | 2009/03/11 11:32 AM |
「さや」さんの質問に回答いたします。

ステロイド外用薬は、比較的早く皮膚の炎症を抑制してくれます。

ところが、十分な量のステロイド剤を外用しているはずなのに症状が改善しない場合には、ステロイド外用薬の効き目が不十分であるか、あるいは治療が適切でない可能性があります。
治療効果が無いのにステロイド剤を塗り続けてしまうと、本文に記載したように副作用が生じやすくなってしまいます。

実際には、十分な量のステロイド剤を外用しなかったために皮膚炎の悪化を繰り返してしまう患者さんが最も多いのですが、不安な症状が続く場合には皮膚科専門医を再診するようにしてください。

なお、ステロイド剤の外用が原因で生じた赤み(ステロイド潮紅)は、そのステロイド剤の使用を中止すれば改善するはずです。

以下のブログも参照ください。

「塗り薬:使用量の目安」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=252983
| 副院長 | 2009/03/11 3:24 PM |
私は口唇の炎症でステロイドを使用しています。
半年ほど前から、唇の輪郭部分にひりひり感が出はじめました。
そのうち治るだろうと思っていたところ、だんだん悪化して
唇の周りの皮膚がぐる〜っと赤くなってしまいました。
皮膚科ではキンダベートを処方され、半年間の間に何回かぬって
みたのところ、唇の周りの皮膚の部分は、赤みがひき、炎症も
一旦はおさまるのですが、唇自体のかさかさと、輪郭部分の
ひりひり感というか刺激感がどうしてもとれません。 
唇の輪郭部分は色もやや紫です。。 
リップクリームや口紅をつけると、唇の周りの皮膚にまで
炎症がひろがるような気がして、極力使用を控えているのですが。

ご質問させていただきたいのですが、そもそも唇(粘膜?)に
ステロイドをつけてもよいのでしょうか?
また、あまり改善が見られない場合、使いつづけても大丈夫なの
でしょうか? 
不適切な使用を続けると酒さ様皮膚炎の原因になるとあり、
とても心配です。
また、プロトピックはどうでしょうか?
プロトピックは唇に使用してもよいお薬でしょうか?

お手数ですが、教えていただけると大変たすかります。
どうぞよろしくお願いします。
| まゆ | 2009/10/09 10:36 AM |
「まゆ」さんの質問に回答いたします。

ステロイド外用薬は、副腎皮質から分泌されているホルモンに似せた薬剤であり、基本的にはどこに外用しても構いません。
ただし、部位によって吸収率が異なりますので、使用するステロイドの種類(強さ)には十分に注意する必要があります。
特に粘膜では、ステロイド外用薬の吸収率が著しく高いですから、必要最低限の使用にとどめるべきでしょう。

一方、プロトピック軟膏というのは、アトピー性皮膚炎のみが保険適応となっている薬剤であり、粘膜に塗っても良いとは言いきれません。
しかし、実際には皮膚以外にも粘膜などに使用している場合があります。
例えば、口腔粘膜に生じた扁平苔癬にはプロトピック軟膏が効果的ですし、私自身は10年以上も口唇にプロトピック軟膏を外用しています。
| 副院長 | 2009/10/14 2:50 PM |
お忙しいところお返事ありがとうございました。
顔につけるものなので、かなり神経質になってしまいます。
ステロイドとプロトピックの使い分けは私にはなかなか
むずかしいです。
お返事参考にさせていただきます。


| まゆ | 2009/10/14 8:33 PM |
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