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アトピー性皮膚炎は何歳で治るの?


アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、良くなったり悪くなったり繰り返す疾患です。

アトピー性皮膚炎では、皮膚そのものに「バリア機能の異常」というのがあります。
皮膚のバリア機能が低下していると、皮膚で適切な水分保持ができなくなってしまうため、乾燥肌になってしまいます。
アトピー性皮膚炎における乾燥肌では、かゆみに対して過敏な状態になっているということが、近年になって解明されてきました。
つまり、保湿剤などによる十分なスキンケアをしていなければ、アトピー性皮膚炎を繰り返しやすくなっている訳です。

また、アトピー性皮膚炎の患者さんの多くは「アトピー素因」と呼ばれるアレルギーを起こしやすい体質を持っています。
しかし、アレルギー体質を完全に消し去るような治療法は、残念ながら現在の医学には存在しません。

では、アトピー性皮膚炎は治るのでしょうか?

身体の成長に伴い、未熟であった消化器官なども成長するため、乳幼児期のアトピー性皮膚炎は治りやすいと考えられています。
乳幼児期に発症したアトピー性皮膚炎の場合、約半数3〜4歳までに治ると言われています。

その後も成長に伴ってアトピー性皮膚炎改善傾向となるため、小学校低学年でみられたアトピー性皮膚炎は、小学校高学年では約半数に減少し、中学生になると更にその約半数に減少すると言われています。
つまり、乳幼児期に発症したアトピー性皮膚炎は、思春期以降になると約9割が治っているようです。

ところが、近年では思春期以降のアトピー性皮膚炎が増加しているのです。
実際、当クリニックを受診されるアトピー性皮膚炎の患者さんは、20歳代最も多くなっています。

成人期のアトピー性皮膚炎が増えている原因については、様々な意見があるのかも知れませんが、乳幼児期と同様に適切な治療を続けていればアトピー性皮膚炎は必ず良くなります
20歳代で悪化したアトピー性皮膚炎は、30歳代約半数になり、40歳代になると更にその約半数に減少すると言われています。

確かにアトピー性皮膚炎は、繰り返しやすく治りにくい皮膚疾患ではあります。
しかし、一般の人と同程度のスキンケアのみでかゆみや赤みなどの症状が出ない状態目標に、治療を続けるようにしましょう。
正しい知識を身につけ、症状が悪化しないように心掛けていれば、アトピー性皮膚炎は必ず良くなる疾患だからです。

アトピー性皮膚炎は何歳になったら治るの?
その答えは、時代の流れとともに少しずつ変わりつつあるようです。

上の写真は、秋田県・田沢湖高原で撮影したものです。
(撮影:住吉孝男)
| 院長ブログ | 17:46 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
バイト時に先生のムンテラを聴いて自分自身の皮膚ケアの参考にしてました。潤いが大切掻いちゃ駄目(刺激禁止)乾燥防止が残ってます。もぅ若くないし食事を考えなくては、ですね
| 皮膚科バイト経験あり | 2009/06/25 2:21 AM |
「皮膚科バイト経験あり」さん、コメントありがとうございます。

アトピー性皮膚炎だけでなく、乾燥肌の場合には、保湿などのスキンケアが非常に重要になります。
もちろん、規則正しい生活(食生活)を心掛けることも大切です。

時々、「アトピーには何を食べるのが良いですか?」という質問を受けることがありますが、何を食べるかは重要ではありません。
まずは、アトピー性皮膚炎という疾患をよく理解することが重要であり、症状を悪化させないための努力をするべきなのです。
| 副院長 | 2009/06/29 3:45 PM |
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