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保健ニュース1月8日号「おしゃれ用品による爪のトラブル」


昨日(平成21年1月8日)、全国の中学・高等学校の生徒および養護教諭向けに発行している「保健ニュース」に、“おしゃれ”による爪の異常と題したポスターならびに解説を掲載させていただきました。
以下に、その解説書の内容を紹介いたします。


「おしゃれ用品による爪のトラブル」
 順天堂大学皮膚科准教授、住吉医院副院長:住吉孝二

 近年、指先のおしゃれとして「つけ爪」などのネイルアートが人気です。
ネイルアートの用具は雑貨店などで購入できますし、ネイルサロンなども多く見かけるようになりました。
しかし、その一方で爪のトラブルも増えてきています。

1. 爪の構造と機能
 皮膚の角質層が変化したものであり、ケラチンというタンパクから構成されています。
爪の根本にある爪母で増殖した細胞は、角化しながら先端に押し出されます。
指の爪1日に約0.1mm伸び、爪甲が新しいものに生え換わるには約6ヵ月を要します。
爪の機能指先の保護だけではありません。
爪は物をつかむのにも必要であり、指先の微妙な感覚を察知するのにも重要な働きを担っています。

2. 爪のおしゃれ
 爪にマニキュア除光液などを使いすぎると爪の水分含有量が低下してしまい、二枚爪などの原因となります。
 つけ爪には、人工爪接着剤などで固定するものやアクリル樹脂を硬化させるジェルネイルなどがありますが、自爪をやすりで削ったり化学物質を塗布したりするため、自爪には負担がかかります
また、衛生管理が悪かったり、つけ爪と自爪に隙間が生じていると、感染症を起こしやすくなります。

3. 爪の疾患
 爪甲剥離症二枚爪は、爪の乾燥が原因となって爪が先端から割れたり剥がれたりする症状です。
剥離した爪の隙間を爪楊枝などで刺激してしまうと、症状が悪化してしまいます。
 さらに、ダメージを受けた爪の隙間には雑菌が入り込みやすくなっています。
水仕事をする機会の多い女性では、爪カンジダ症のような真菌(カビ)の感染症を生じることがあります。
また、爪に細菌が侵入すると、その細菌特有の色が爪に現れます。
例えば、緑膿菌が爪に侵入して増殖すると緑色爪になります。
これらの感染症を生じてしまったら、変色した爪の周りを清潔に保ち、十分に乾燥させる必要があります。
通常は1ヵ所または数ヵ所の爪だけが剥離や変色を起こしますが、手足全ての爪に変化がある場合は、甲状腺機能亢進症をはじめとする全身的な疾患が原因である可能性もあります。

4. 予防と対処
 手の爪は、指の形に合わせて指先と同じ長さにするのが望ましいと言われています。
長過ぎる爪は爪甲下面に雑菌の繁殖を招きやすくなりますし、短すぎる爪指先の保護が十分にできないため様々な障害を招きやすくなります。
爪母が残っていれば爪は必ず再生しますが、爪母を保護している爪上皮(甘皮)をむやみに取り過ぎると、爪が変形したり細菌感染を起こしやすくなります。
また、つけ爪などのネイルアートは、爪に負担がかかることを理解する必要があります。
自爪が変色していたり変形を生じてきた時には、人工爪などによって密閉するのは好ましくありません。
保湿衛生管理を含めた正しいネイルケアを心がけてください。爪の病変を治療するには時間がかかります。
異常に気付いた時は自己判断をせず、早めに皮膚科専門医を受診するようにしましょう。
| 院長ブログ | 11:01 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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