2008.11.21 Friday
細胞増殖型青色母斑
「青色母斑(せいしょく ぼはん)」とは、青黒く見える10mm以下のホクロ(母斑)のことです。
青黒く見えるのは、色素細胞(メラノサイト)が皮膚の深いところ(真皮)で異常増殖しているためです。
まれに、乳幼児期から頭部や臀部、手背、足背に青色母斑を生じ、10mm以上に増大する場合があります。
このような青色母斑は「細胞増殖型青色母斑」と呼ばれ、青年期以降に悪性化して「悪性青色母斑」となる可能性があります。
悪性化した場合には、悪性黒色腫(メラノーマ)と同様の治療を行う必要があります。
細胞増殖型青色母斑はリンパ節転移を起こすことがあるため、CTやシンチグラムといった全身の検査も行う必要があります。
リンパ節転移が見つかった場合には、リンパ節郭清を行います。