2008.11.07 Friday
青色母斑(通常型)
「青色母斑(せいしょく ぼはん)」とは、青黒く見えるホクロ(母斑)のことです。
青黒く見えるのは、色素細胞(メラノサイト)が皮膚の深いところ(真皮)で異常増殖しているためです。
30歳代から生じることが多く、顔または背中、手背(手の甲)や足背(足の甲)などにみられます。
青色母斑が多発することはほとんどありません。
通常の青色母斑は、10mm以下の半球状で触れるとやや硬い青色結節です。
徐々に大きくなる可能性もありますが、通常型(10mm以下)の青色母斑が悪性化することはありません。
まれに、10mm以上に増大する場合があり、これは「細胞増殖型青色母斑」と呼ばれ、悪性化する可能性があります。
悪性黒色腫(メラノーマ)や色素性母斑と見分けが困難な場合は、外科的に切除(皮膚生検)して病理組織学的に診断を行います。