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「ネオーラル」による新しいアトピー性皮膚炎の治療


アトピー性皮膚炎とは、アトピー素因と呼ばれるアレルギーを起こしやすい体質を持っていたり、皮膚のバリア機能が低下しているため乾燥肌になりやすいなど、慢性的に湿疹を繰り返しやすい皮膚疾患です。

通常は塗り薬によるスキンケア治療の中心になりますが、ステロイド外用剤タクロリムス外用剤プロトピック軟膏)等の治療で、十分な治療効果が得られない重症のアトピー性皮膚炎に対し、平成20年10月16日より「ネオーラル」という内服薬が使用可能になりました。

ネオーラル」は免疫抑制剤の一種であり、様々な臓器移植(肝移植・腎移植など)や骨髄移植に伴う拒絶反応の抑制に使用されています。
治療薬としては、再生不良性貧血ネフローゼ症候群ベーチェット病などの重症疾患に使用されています。
皮膚疾患では、重症尋常性乾癬膿疱性乾癬などの治療に保険適応があります。

は、順天堂大学のアトピー外来において、数年前に行われていたネオーラルの治験アトピー性皮膚炎に対するネオーラルの有効性や安全性の調査)に携わってきました。
乾癬の治療と比較すると、アトピー性皮膚炎の方が少量のネオーラル内服でも有効であり、想像していたより早期に痒みが軽快してくる患者さんが多かったような印象を持っています。

ネオーラルアトピー性皮膚炎の治療に用いる場合には、アトピー性皮膚炎重症度服薬量服薬期間などに様々な制限や注意点があります。
必ず皮膚科専門医の診察を受け、その指示に従うようにしてください。

上の写真は、秋田県・田沢湖高原で撮影した雪と紅葉です。
(撮影:住吉孝男)
| 院長ブログ | 18:52 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
突然のメール失礼いたします。現在ネオーラルを服用していて効果はあると思います。しかし3ヶ月以上も飲み続けているのに主治医はまだ処方を続けています。このまま飲み続けても大丈夫なのでしょうか?
| 高橋 亮 | 2011/06/19 12:04 AM |
「高橋 亮」さんの質問に回答いたします。

アトピー性皮膚炎の治療薬としてネオーラルが適応になってから、約2年半が経過しました。
ネオーラルの適応となるのは、「既存の治療では十分に症状が改善せず、強い炎症を伴う湿疹が広範囲にある」ような重症のアトピー性皮膚炎になります。

内服期間は、8週間以内というのが原則であり、早期に症状が改善すればできるだけ短期間で内服を減量または終了します。
どうしても症状が改善しない場合には、12週間まで内服を継続することが認められています。

長期に内服する場合には、血圧の上昇に十分注意する必要があります。
また、薬剤の血中濃度を測定したり、腎臓などの機能を定期的に検査する必要もあります。
| 院長 | 2011/06/21 12:41 PM |
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