CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 光老化 | main | 傷口、縫合する? >>
類乾癬

類乾癬(るい かんせん)」とは、中高年にみられる慢性の経過をたどる皮膚疾患であり、大きく「苔癬状粃糠疹(たいせんじょう ひこうしん)」と「局面状類乾癬(きょくめんじょう るいかんせん)」に分けられています。

さらに「苔癬状粃糠疹」は、急性型である「急性痘瘡状苔癬状粃糠疹PLEVA)」と慢性型である「慢性苔癬状粃糠疹滴状類乾癬)」、増殖型である「リンパ腫様丘疹症」に分類されています。

一方、「局面状類乾癬」には「小局面状類乾癬」と「大局面状類乾癬」があります。
最近では、大局面状類乾癬は「菌状息肉症」と呼ばれる皮膚リンパ腫とほぼ同じ病態であり、悪性化する可能性があると考えられています。

もともと、類乾癬という疾患が発見された時から定義が混乱していたため、このような複雑な病名と分類になってしまいました。

診断には、皮膚生検による病理組織検査が行われます。
特に病変部の皮膚に浸潤しているリンパ球(T細胞)を解析することで、悪性化する可能性などを判断します。

基本的には良性の経過をたどる慢性疾患ですから、治療の必要はありません。
症状によっては、ステロイド剤の塗り薬や光線療法(PUVA療法など)を行うこともあります。
| 肌のあれこれ | 12:20 | comments(6) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
はじめまして。長文になりますが、宜しくお願い致します。
急性痘瘡状苔癬状粃糠疹ではないかと、皮膚科で、診断されたのは、去年の年末の皮膚生検の後の事でした。
湿疹が発症したのは、19年11月23日のインフルエンザ(インフル ビケン HA076D)の予防接種後、かゆさのあまり、かきむしってしまった事が始まりなような気がします。
左上腕部から、右上腕、左右太もも(外側のみ)、顔一部へと広がり、薬を処方してもらいました。
外用は、デルモベート(体用)、ネリゾナ(顔用)
内服は、プレドニン朝夕4錠、タオリン朝寝る前2錠、ミノマイシン毎食3錠
今年の3月上旬までには、痕が残っていますが、ほぼ治ったように思いました。ですが、3月下旬に妊娠が発覚し、薬を飲む事に抵抗を感じ、全ての内服を自分の判断で止めました。皮膚科の受診も止めました。
8月頃に、虫に刺された痕をかきむしってから、また同じ症状の湿疹が左右腕に出始めました。
外用薬デルモベートを使っても治らず、リンデロンVGや、市販薬オイラックス等を使っても、改善されません。
出産前に一度、皮膚科を受診したいのですが、妊婦+場所的な事を考えると、数ヶ月に一度ぐらいの頻度しか行けない可能性があります。
他に効果的な治療(光線治療??)等、ありましたら、教えてください。
長々とすみません、宜しくお願い致します。
| 妊婦です | 2008/10/17 12:37 PM |
「妊婦です」さんの質問に回答いたします。

まず、今の症状がどのような状態であるのか、皮膚科専門医の診察を受けるべきでしょう。

苔癬状粃糠疹にも急性型や慢性型がありますし、そもそも痒みを伴う皮膚疾患は非常に種類が多いのです。

診断が不明のまま「効果的な治療・・・」についてコメントすることはできません。
| 副院長 | 2008/10/17 6:56 PM |
はじめまして。
3年前から原因不明の湿疹が出来て、
あちこち病院にいきましたが最終的に
滴状類乾癬と診断されました。

ナローバンドUVBを受けておりますが、
いまいち効いてる気がしません。
病院ではこの病気は何年かするうちに自然に治っていくと言われたのですが…。

確かに三年前に比べると一つ一つの湿疹の大きさも小さくなってきたし、量も減ってきました。

このまま治るのか不安です。
この病気について情報が少ないので教えてください。
宜しくお願いします。
| ユヒ | 2008/11/01 4:01 PM |
「ユヒ」さんの質問に回答いたします。

「滴状類乾癬」は、現在では「慢性苔癬状粃糠疹」と呼ばれており、慢性の経過をたどる皮膚疾患です。

治療方針を変えてみるのも選択の1つだと思いますが、悪性の皮膚疾患ではありませんから、無理な治療をする必要は無いと思います。
担当医(皮膚科専門医)とよく相談してみてください。
| 副院長 | 2008/11/04 9:59 PM |
こんばんは。検索していたらこちらのブログにたどり着きました。
1才8ヶ月の娘が、2ヶ月前から背中に発疹ができ、当初は毛虫に刺されたのかも?と言われ、塗り薬を塗っていましたが、一向によくならず、腕やお腹辺りにも発疹ができてきたので、再度受診したところ、急性痘瘡状苔癬状粃糠疹かも?と言われました。
飲み薬と塗り薬を処方されました。
この年齢でもこういう病気になるものでしょうか?
長く続いていて、まだまだ発疹が新しくできるので心配です。日常生活で気をつけることはありますか?
あせももできてきているので、後が残らないかも心配です。
よろしくお願いします。
| Mint | 2009/06/24 10:18 PM |
「Mint」さんの質問に回答いたします。

残念ながら、私は「急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(PLEVA)」の患者さんを経験したことがほとんどありませんので、あまり具体的なコメントはできません。

PLEVAとは急性型の苔癬状粃糠疹ですが、皮膚症状を診察しただけでは診断が難しい場合もあるでしょう。
診断を確定するためには皮膚生検が必要になると思いますが、悪性の疾患ではないでしょうし、年齢的な面を含め、実際に診察をしている皮膚科専門医とよく相談してみてください。
| 副院長 | 2009/06/26 11:36 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック