2008.08.01 Friday
光老化
「老化」とは、加齢によって生じる体の衰えを意味しますが、通常は40歳くらいになって自覚することが多いでしょう。
紫外線に長期間当たり続けている皮膚では、20歳を過ぎた頃から皮膚の色が黄ばんだり、皮膚のつやがなくなり、かさかさと乾燥してきます。
特に、紫外線の当たりやすい顔や首の後ろ、手の甲などに生じる「しみ」や「しわ」といった皮膚の変化は「光老化(こうろうか)」と呼ばれています。
老化に伴う皮膚の「くすみ」は、表皮のターンオーバー時間が遅くなるために起こると考えられています。
また、表皮のターンオーバー時間が遅くなると、角質が厚くなって乾燥しやすくなり、細かい「しわ」の原因となります。
さらに、真皮を構成している弾性線維やコラーゲンなどが減少してくると、太くて深い「しわ」を生じるようになります。
紫外線によるサンバーン(赤くなる反応)やサンタン(黒くなる反応)を繰り返すと、加齢とともに老人性色素斑や光線性花弁状色素斑を生じると考えられています。
20歳を過ぎたら、サンスクリーン剤(日焼け止め)を使用するなど、紫外線対策にも気を配ることをおすすめ致します。
上の写真は、現在待合室に展示している「水球」の一部です。
(撮影:住吉孝男)