2008.07.15 Tuesday
インペアード・パフォーマンスってなんでごじゃる?

アクビ:
先生、花粉症の時期になったり、皮膚がかゆくなったりすると、いつもよりうっかりミスが増えるような気がするけど・・・。
先生:
それは花粉症や皮膚のかゆみが原因のひとつだよ。
でも、お薬が関係する場合もあるんだ。
とくに、“抗ヒスタミン薬”という花粉症や皮膚のかゆみなどで使われるお薬ではインペアード・パフォーマンスが起こることがあるんだよ。
ハクション大魔王:
インペアード・パフォーマンス?
なんでごじゃるか?
インペアード・パフォーマンスとは「気づきにくい能力ダウン」。
つまり、知らず知らずのうちに集中力・判断力・作業能率が低下した状態です。
ハクション大魔王:
眠気とインペアード・パフォーマンスは違うんでごじゃるか?
「集中力・判断力・作業能率が低下した状態」だったら、眠気の軽いもののようじゃが・・・。
先生:
それが違うんだ。
インペアード・パフォーマンスが起こっていても全然眠くないことがあるからね。
インペアード・パフォーマンスは、お酒を飲んで、酔っていないつもりでも思わぬミスをすることに似ているよ。
だから、「自覚できる眠気」と「自覚しにくいインペアード・パフォーマンス」の2つがあることを知って欲しいんだ。
くれぐれも眠くないから大丈夫だと思わないでね。
アクビ:
うっかりミスが多いのは、インペアード・パフォーマンスのせいかもしれないのね。
インペアード・パフォーマンスは、抗ヒスタミン薬が脳に移行し、脳内のヒスタミンの作用をブロックするために起こります。
アクビ:
そもそも、抗ヒスタミン薬ってどんなお薬なの?
先生:
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンのはたらきをおさえるお薬なんだ。
ヒスタミンは、くしゃみ、鼻みず、鼻づまりや皮膚のかゆみを引き起こす物質のひとつ。
抗ヒスタミン薬を飲むと、花粉症の症状や皮膚のかゆみがおさえられるんだよ。
インペアード・パフォーマンスは、生活全般のいろいろな場面(自動車の運転、仕事、勉強、パソコン作業、スポーツなど)で不都合がでる可能性があります。
ハクション大魔王:
いろんなことに影響するんでごじゃるな〜。
先生:
だから、どんな人でもインペアード・パフォーマンスのことを頭にいれておいてもらいたいんだ。
アクビ:
症状はおさえて、脳に移行しない抗ヒスタミン薬があったら理想的ね。
先生:
そのとおり。
そのような抗ヒスタミン薬も、なかにはあるんだよ。
だから、まずはお医者さんに相談することだね。
ハクション大魔王:
インペアード・パフォーマンスを起こしにくいお薬もあるんでごじゃるな〜。
以上の内容は、サノフィ・アベンティス提供の絵本「ハクション大魔王のインペアード・パフォーマンスってなんでごじゃる?」から抜粋しています。