2008.03.04 Tuesday
尖圭コンジローマの外用治療

「尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)」はウイルス性疣贅の一種であり、外陰部または肛門周囲にカリフラワー状のイボ(疣贅)が生じます。
治療は、液体窒素を用いた凍結療法が一般的ですが、炭酸ガスレーザーを使用することもあります。
それに加えて、2007年12月から「ベセルナクリーム」(イミキモド)という塗り薬が尖圭コンジローマの治療薬として保険適応になりました。
イミキモドとは、インターフェロン(IFN-α)などの化学伝達物質を誘導したり、免疫反応を活性化することで、ウイルス感染細胞にダメージを与える薬剤です。
アメリカでは、すでに1997年に承認されており、世界各国で使用されています。
イミキモドは組織への刺激性が強いため、ベセルナクリームを使用するのは1日おきに週3回だけとし、粘膜部に付着しないようにします。
また、長時間の付着による皮膚への過剰なダメージを防ぐために、寝る前に外用したベセルナクリームは、朝起きた時に洗い流す必要があります。
しかし、これらの尖圭コンジローマの治療法には、それぞれ利点・欠点がありますので、どの治療法を選択すべきか、診察を行った担当医とよく相談するようにしましょう。
上の写真は、神奈川県・根府川で撮影した根府川鉄橋です。
(撮影:住吉孝二)