2007.12.12 Wednesday
「湯たんぽ」ブーム
「湯たんぽ」は、お湯を入れるだけで簡単に長時間使用できるため、経済的な面からも近年になって再びブームになっているようです。
それに伴い、湯たんぽ使用によって熱傷(火傷)を生じる患者さんが増えてきました。
一般に、50℃以上の物が皮膚に接すると、短時間でも皮膚にダメージを受けるため、熱傷を生じます。
ところが、50℃以下であっても、長時間皮膚に接していると、同じように熱傷を生じてしまいます。
このように、短時間では熱傷を起こさないような低い温度で生じる熱傷を「低温熱傷」と言います。
高齢者や糖尿病の患者さんなどでは、気付かない間に低温熱傷を生じやすいので、特に注意が必要です。
就寝時には湯たんぽを布団から出すなど、皮膚に長時間接することがないように工夫するようにしましょう。
皮膚が赤くなったり痛くなったり、低温熱傷のような症状が現れたら、すぐに皮膚科専門医を受診するようにしてください。
上の写真は、東京タワーで撮影したものです。
(撮影:住吉孝二)