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尋常性天疱瘡

尋常性天疱瘡(じんじょうせい てんぽうそう)」とは、中年以降に生じることが多い自己免疫性水疱症です。

自己免疫性水疱症」とは、自分の皮膚を標的とした自己抗体を産生してしまうことによって、自分自身の皮膚が攻撃を受けてしまう疾患です。
尋常性天疱瘡では、抗表皮細胞膜抗体と呼ばれる自己抗体が産生されます。

破れにくい類天疱瘡の水ぶくれ(緊満性水疱)と異なり、尋常性天疱瘡では触ると破れてしまうような水ぶくれ弛緩性水疱)ができるのが特徴です。
弛緩性水疱は、すぐに破れてびらんになります。

水疱が生じていない正常な皮膚でも、こすれたり掻いたりする刺激が加わると、そこに水疱が生じてしまいます。

抗表皮細胞膜抗体は、皮膚(表皮)だけでなく粘膜にも反応するため、尋常性天疱瘡では必ず口の中にも病変を生じます
口の中に多数のびらんが生じると、食事をするのが非常に困難になります。

治療には、まずステロイドの飲み薬を用いますが、重症の場合は血漿交換療法を併用するのが非常に効果的です。
| 肌のあれこれ | 23:55 | comments(7) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
尋常性天疱瘡についてお聞きしたいのですが…口内粘膜にも発症するとの事ですが口内なら頬の内側や下唇上唇の内側や舌の付け根から歯茎周辺など多発するのでしょうか?それと全身の皮膚にも発症するとのことですが口内と発症する時期は異なるのでしょうか?
| 大崎 | 2009/10/06 9:22 PM |
「大崎」さんの質問に回答いたします。

「天疱瘡」の原因となる自己抗体には「粘膜型」と「皮膚型」があります。
どちらの抗体価が優位に上昇しているかによって、症状は異なります。
「尋常性天疱瘡」の場合は、両方の抗体価が上がっていると考えられます。

口腔粘膜の病変では、歯が当たりやすい部位など、刺激を受けやすい部位に糜爛(びらん)を生じます。

自己抗体は血流に乗って全身に行き渡りますので、当然ながら異なる部位で同時に症状が現れる可能性があります。
| 副院長 | 2009/10/07 12:15 PM |
早速の回答ありがとうございます。もう少しお聞きしたいのですが、びらんと言うのは例えば火傷の痕で薄い皮が剥がれたみたいな感じなのでしょうか?あと喉の周りや喉チンコにも及ぶものですか?喉チンコが少し腫れているようなので…本来なら皮膚科へ行った方が早いのかもしれませんが(汗)
| 大崎 | 2009/10/07 9:12 PM |
再び「大崎」さんの質問に回答いたします。

「びらん」というのは、表皮までの浅い皮膚損傷のことです。
「尋常性天疱瘡」では表皮内水疱を生じるため、容易に水疱が破れて「びらん」になります。

詳しくは、以下のブログを参考にしてください。

「びらん」と「潰瘍」の違い
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=311260
| 副院長 | 2009/10/09 7:47 PM |
ありがとうございます。最初の回答で二つの型があるとの事でしたが発症時期が異なっても腔内と皮膚に現れるものなのでしょうか?現れるとしたら腔内に発症が見られてからどれくらいの期間で発症するのでしょうか?
| 大崎 | 2009/10/10 11:24 PM |
もう一度「大崎」さんの質問に回答いたします。

「尋常性天疱瘡」は自己免疫疾患であり、血液中のデスモグレイン抗体価が高くなれば、いつ症状が出現しても不思議ではありません。
心配であれば検査を受けてみてはいかがでしょうか。

なお、今後の症状や経過についての相談は、実際に診察をして「尋常性天疱瘡」と診断した皮膚科専門医でお願いいたします。
| 副院長 | 2009/10/16 9:17 AM |
貴重な時間を割いて頂きありがとうございました。今診察を受けている先生から今日今後の対応を話し合う予定です。金曜日から喉の周辺も赤くなり声も出せなくなってきました。別の病気も視野にいれて伺いたいと思っています。丁寧な回答ありがとうございました
| 大崎 | 2009/10/19 12:31 PM |
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