2007.09.21 Friday
良性腫瘍と悪性腫瘍

診察や検査の結果、「癌です」と言われるとショックを受け、「良性です」と言われるとホッとするものです。
しかし、実際には「良性腫瘍」と「悪性腫瘍(癌または肉腫)」の境界は、意外に微妙なものなのです。
良性腫瘍は、悪性化を全く心配する必要の無いものがほとんどですが、「ケロイド」のように治療に抵抗して大きくなるもの、放置すると悪性腫瘍が発生する可能性のある「脂腺母斑」や「汗孔角化症」などもあります。
悪性腫瘍の中にも、「ボーエン病」や「ページェット病」のように上皮内癌と呼ばれる、比較的転移する可能性の少ない悪性腫瘍もあれば、「悪性黒色腫(メラノーマ)」のように進行が早く、治療にも反応しにくい極めて悪性度の高い悪性腫瘍もあります。
悪性腫瘍の「悪性」とは、「無秩序に増殖する」ということを意味します。
何か腫瘍が発生したとしても、その腫瘍が周囲の組織を障害することなく大人しくしているのであれば、良性腫瘍ということになります。
つまり、黒いホクロのような腫瘍の場合、周囲の皮膚と同じように毛が生えていて、急激な増大が無ければ良性腫瘍でしょう。
ところが、悪性腫瘍は無秩序な増殖を強行するため、周囲の組織を破壊しながら侵入し、身勝手な増殖を繰り広げます。
ですから、同じような黒いホクロのような腫瘍でも、正常な組織が破壊され、潰瘍化して出血していたりすれば、悪性腫瘍の可能性があるということです。
上の写真は、当クリニックで撮影された「花と蝶」の写真です。
(撮影:住吉孝男)