2007.07.27 Friday
環状紅斑
「環状紅斑(かんじょう こうはん)」とは、紅斑が拡大する一方で中心部が消退した結果、リング状を呈するようになったものの総称です。
つまり、環状紅斑の原因には様々な疾患があります。
リウマチやシェーグレン症候群などの膠原病が背景にある場合や、内蔵悪性腫瘍が関係する場合などがあり、慢性感染症や虫さされ(虫刺症)でも環状紅斑を呈することがあります。
また、原因不明であることも少なくありません。
環状紅斑の現れ方などから原因疾患が推定できることもありますが、皮膚生検を行えば、その病理組織所見から原因疾患の見当が付きやすくなります。
原因疾患が見つかった場合には、その原因疾患の治療を最優先します。
原因が不明である場合には、症状によってステロイドの塗り薬や抗ヒスタミン剤の飲み薬を使用することもあります。