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トレチノイン療法

トレチノイン」とは、ビタミンAの誘導体であり「レチノイン酸」の一種です。
その生理活性は、ビタミンAの100倍以上であると考えられています。
このトレチノインを用いた塗り薬は、様々な皮膚症状の改善に役立てられています。

まず、トレチノインには表皮細胞の成長を活発化させる作用があります。
この作用によって古い角質が剥がされるため、シミクスミの原因であるメラニン色素が取り除かれます。
作用が強力であるため、治療開始2日後くらいから皮膚が赤くなったり、ボロボロ剥がれるような刺激反応が起こり、これは約1ヵ月半続きます。
トレチノインは誰でも血液中に極少量含まれていますので、アレルギー反応を起こす心配はありませんが、一時的に肌の状態が悪化する時期があるということです。
粘膜には刺激が強すぎるため、眼の周りや口の周りには使用しないようにしてください。

また、トレチノイン皮脂の分泌を抑制し、毛穴を詰まらせる原因となる角質を除去するため、ニキビの発生予防に効果的です。
すでにアメリカでは、ニキビの治療用医薬品として認可を得ています。
近年、日本でもテレビや雑誌などで盛んに宣伝されるようになったため、多くの患者さんがニキビ治療薬として使用するようになりました。

さらに、真皮でのコラーゲンの生成などを促進する作用もあるため、小じわの改善にも役立つと考えられています。
ビタミンA配合の高額な化粧品が販売されていることもありますが、実際にはビタミンAの生理作用が弱いため、十分な効果が期待できないことが多いようです。



当クリニックでは、0.1%トレチノイン軟膏(5g:1500円)を取り扱っております。
初めて使用される方は、まず医師の診察を受け、副作用についても十分に理解し納得した上で使用されるようにお願い致します。
治療中は特に紫外線の影響を受けやすいため、必ずサンスクリーン剤を併用してください。
なお、当クリニックでは完全に遮光密封した状態でトレチノイン軟膏をお渡ししておりますが、劣化しやすいため冷蔵庫に保管するようにしてください。
また、十分な効果を発揮させるために、使用開始から1ヵ月ごとに新しい軟膏に切り替えることをおすすめ致します。
| 副院長ブログ | 10:30 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
トレチノインについて2通りの使い方を聞いたのですがそれについて質問です。
1つは使用後1ケ月半たって肌に反応がなくなったら1ケ月程度間をおいて、もう1度使うとまた反応が起こりトレチノインの力をより発現できるというやり方。
もう1つは反応が治まってからもずっとトレチノインを使い続けるやり方。
1つ目はある意味ずっと顔が赤い状態ですし、2つ目は反応がなくなってるのにトレチノインの効果はあるのかなと。
毎日のエイジングケアとしてトレチノインを使用する場合、どのように使っていけばよろしいのでしょうか?
よろしくお願いします。
| パン | 2009/07/31 9:45 AM |
「パン」さんの質問に回答いたします。

トレチノインの効果には個人差がありますし、どの程度の反応があると感じるかは、その人の感覚によって異なるものです。

例えば、トレチノインの使用によって、表皮のターンオーバー時間が急激に短縮されれば「反応が強い」と感じるでしょう。
さらに使用を続けることで、表皮のターンオーバー時間が安定してくれば「反応が無くなってきた」と感じるでしょう。

そもそも、私が診察をした訳ではありませんので、実際に診察をしてトレチノインを処方している担当医とよく相談されてはいかがでしょうか。
なお、美容に関する相談は、皮膚科よりも美容外科(形成外科)で行うのが望ましいと思います。

以下のブログも参考にしてください。

「表皮のターンオーバー時間」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=505643
| 副院長 | 2009/08/03 10:08 AM |
すいません。もう1度トレチノインについて質問します。

トレチノインの効果は
ピーリング
皮脂線の萎縮
コラーゲン生成の促進
の3つあると思うのですが、それらについて具体的に質問します。

ピーリングの作用は使用後1ヶ月半程度続く。同じ作用を出すには1ヶ月休んでから使うとまたピーリング作用が出る。でよろしいのでしょうか?

皮脂線の萎縮は、使い続けている間だけその作用が出るのか?もしくは1度皮脂線を萎縮させればもう使わなくても大丈夫なのか?

コラーゲン生成の促進は当然使っている期間だけの効果ですよね?

患者個人の感想の違いではなく、一般的に言われている作用についてお聞かせ下さい。よろしくお願いします。
| パン | 2009/09/08 8:02 PM |
再び「パン」さんの質問に回答いたします。

トレチノイン(ビタミンA誘導体)には、表皮のターンオーバー時間(表皮細胞が垢として剥がれ落ちるまでの時間)を短縮させる作用があります。
表皮のターンオーバー時間は通常約1ヵ月半ですから、トレチノインを1ヵ月半くらい使い続ければ、角質が剥がれるような刺激反応が気にならなくなると思います。

トレチノインの効果が低下したように感じられた場合には、新しいトレチノイン軟膏に変更するか、あるいはトレチノインの使用を一時中止してから再開するのも効果的であると言われています。

皮脂線の萎縮に関しては聞いたことがありませんので、コメントすることができません。

もちろん、コラーゲン生成促進作用を含む全ての薬理作用は、使用している期間だけと考えて良いでしょう。

なお、トレチノインなどの自由診療に関する相談は、保険診療を中心に行っている皮膚科よりも美容外科(形成外科)などで行う方が望ましいと思います。
| 副院長 | 2009/09/11 11:19 AM |
何度も申し訳ございません。

皮脂線の萎縮は皮脂分泌抑制のことです。
例えばニキビや脂性肌を改善するためにこれを使用し、良くなって使うのを止めても、皮脂分泌抑制効果は持続するのでしょうか?それとも使用を止めると、皮脂分泌がまた元の状態に戻っていくのでしょうか?

あとこれと関連して
「トレチノインの効果が低下したように感じられた場合」とありますが、それはピーリング作用のことだけではなく、皮脂分泌抑制やコラーゲン生成の促進も使い続けることによってその効果が低下していくのでしょうか?

ほんとに何度もすいません。
| パン | 2009/09/11 7:02 PM |
もう一度だけ「パン」さんの質問に回答いたします。

ビタミンAは、体内(血液中)にも微量が含まれています。

レチノイド外用薬(ビタミンA誘導体)として使用した場合、外用した部位でレチノイド(ビタミンA)としての薬理作用が働くと考えられます。
ですから、使用を中止すれば、当然その薬理作用も徐々に失われると思います。

繰り返しになりますが、美容に関するこのような質問は、トレチノイン療法などを専門とする美容外科(形成外科)で相談するようおすすめ致します。
| 副院長 | 2009/09/16 10:30 AM |
先月末からトレチノイン治療をはじめました!
副作用の赤み、ヒリヒリ感、乾燥、皮めくれがかなりあります…(>_<)耳まで切れてます…(;_;)
これも効果がある証拠やと思って頑張ってるんですが、トレチノイン使用中も赤にきびがいつも通りできます。まだ使って2週間たってないからでしょうか?これから徐々ににきびできなくなるんでしょうか?
あとその出来たてのにきびにトレチノインつけたらたまに朝血のかさぶたみたいなのができてます(>_<)
治りは早いのかもしれませんが痛いです(;_;)
ビタミンローションがかなりしみます(;_;)これも頑張ったらキレイになれるのでしょうか?
教えていただけませんかm(__)m
| ちび | 2010/02/10 12:22 PM |
「ちび」さんの質問に回答いたします。

一般に、トレチノインなどのレチノイド外用薬を使用する場合は、十分な保湿を行う必要があります。
また、強い刺激感のあるような美容液は、炎症後色素沈着を予防する意味から避けるべきではないかと思われます。

なお、このブログ上で診察はできませんので、詳しくは実際にトレチノインを処方してもらっている医療機関で相談するようにしてください。

以下のブログも参考にしてください。

「ディフェリンゲルの使い方」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=1124484
| 副院長 | 2010/02/12 11:23 AM |
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