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「紅斑」と「紫斑」の違い

虫さされ湿疹など皮膚の炎症によって生じる赤みを「紅斑」、ぶつけたりして生じるアザを「紫斑」と呼びますが、見ただけでは見分けが難しいことがあります。

紅斑(こうはん)」とは、細かい血管が拡張し充血したことによって生じる皮膚の赤みです。
つまり、赤い色は拡張した血管内に増加した血液の色であり、上から圧迫すると血管が潰れて中の血液が移動するため、一時的に赤い色が消えます。
圧迫を外すと充血した状態に戻るため、再び皮膚が赤くなります。

一方「紫斑(しはん)」とは、皮膚または皮下組織への内出血です。
血液は血管の外に出てしまっているため、上から圧迫しても赤紫色は消えません。
皮内出血が起こってすぐの時は血液中のヘモグロビンの色が目立つため赤く見えますが、時間が経過すると徐々に紫色になり、さらにヘモジデリンの色である褐色調に変化します。

要するに、指で押して赤い色が消えるのが「紅斑」であり、指で押しても色が消えないのが「紫斑」なのです。
| 副院長ブログ | 09:00 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
在る医院で10ケ月治療を受けています
症状は下肢両方に紫斑といわれるものがベタっとあります
アレジオン錠の服薬とフルメタ軟膏とアンテベートローションの塗布をしていますが かゆみが抑えられるが改善が見られません
治るものなのでしょうか

ご多様のところ誠に恐縮に存じますが ご教示くだされば
有難く思います      並木 拝


| 並木正男 | 2010/07/12 10:40 AM |
「並木正男」さんの質問に回答いたします。

「紫斑」というのは、皮膚あるいは皮下組織へ内出血を生じ、紫色に見える状態のことです。

皮膚または皮下組織で血管外に漏出した血液は、時間が経過すれば自然に吸収されます。
アザ(紫斑)を作ったことがある人なら、誰でも一度は経験しているはずです。

アレジオンは「抗ヒスタミン薬」であり、フルメタおよびアンテベートは「ステロイド外用薬」です。
いずれの薬剤も、抗炎症作用が働くことによって「かゆみ」を軽減しますが、「紫斑」とは直接関係が無いでしょう。
むしろ、これらの強いステロイド外用薬を長期に外用していると、皮膚が萎縮してしまい、軽微な刺激による「紫斑」を生じやすくなります。

以下のブログも参考にしてください。

「ステロイド外用薬の分類(ランク)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=1139944
「ステロイド外用薬の作用・副作用(その2)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=983770
| 副院長 | 2010/07/20 10:37 PM |
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