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ダーモスコピー


近年、皮膚癌などの検査方法として注目されているのが「ダーモスコピー」です。
これは、角質表面での乱反射を防いだ状態で皮膚病変を拡大して観察することができる虫眼鏡のようなものです。
ダーモスコープを用いることによって、肉眼では見えなかった角層下の病変まで見ることができるようになってきました。
つまり、普通に見ただけでは判断するのが困難であった皮膚病変に対し、悪性の可能性があるのか全く心配のない良性のものなのかという判断がある程度可能になった訳です。

例えば、良性のホクロ母斑細胞母斑)の場合には指紋の溝の部分が黒く見えますが、悪性のホクロ悪性黒色腫)の場合には指紋の盛り上がった部分が黒く見えます。
このように、ダーモスコープを用いることによってシミやホクロの色調やパターンが詳しく観察できるため、良性か悪性かを判断するための手がかりがより多く得られるのです。
しかし、ダーモスコピーでは皮膚の深い部位(真皮)まで観察することは不可能ですので、100%の診断には至りません。
疑わしいシミやホクロは外科的に切除する必要があり、病理組織検査を行うことで最終的な診断になります。

上の写真は、当クリニックでのダーモスコープを用いた診察の様子です。
| 院長ブログ | 09:00 | comments(10) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
はじめまして。
お忙しい中、申し訳ございませんが、
お返事いただければうれしいです。

左手の甲の部分に2ミリほどの薄い色のほくろができていました。
拡大鏡でみると、
手のシワの部分には色がなく、
丘の部分に茶色の色がついています。
かたちは丸いです。
肉眼でもシワの部分は色が内のがわかります。

メラノーマは溝部分より皮丘に色がつくとあります。
それは足の裏や手のひらだけの話ですか?
それとも手の甲でもそうなのでしょうか?

見た目は染み出しや不均等な感じは有りませんが、
シワの部分に色がないのが気になります。

よろしくお願いいたします。
| ゆか | 2013/06/08 11:34 PM |
「ゆか」さんの質問に回答いたします。

メラノーマ(悪性黒色腫)のダーモスコピー所見として知られている「皮丘優位パターン(parallel ridge pattern)」というのは、基本的に足底(足の裏)の色素斑についてです。
手掌(手の平)でも同様な所見を観察することは可能ですが、手掌に発生するメラノーマというのは、足底のように頻度が高くありません。

そもそも、メラノーマというのは欧米人(白人)に多い皮膚癌なのですが、東洋人(黄色人種)では足底にメラノーマを生じる割合が比較的高いため、足底の色素斑については古くから注意して観察するように言われているのです。

「茶色の・・・丸い」という記載から、良性の色素斑であろうと推測されますが、このブログ上で診察をすることはできませんので、心配な症状であれば早めに皮膚科専門医を受診するようにしてください。
| 院長 | 2013/06/11 9:50 AM |
お忙しい中お返事ありがとうございました。

主に足の裏のことなんですね。
安心いたしました。

もちろん診察していただいたわけではないので、 
この先何かしら変化などあれば、皮膚科を受診いたします。

本当にありがとうございました。
| ゆか | 2013/06/11 7:49 PM |
院長様、以前こちらでメラノーマについて
お尋ねさせて頂いた者なのですが、こちらからの
コメント失礼致します。
一つお尋ねさせて頂きたい事がございまして、
がんのほくろは最初からがんのほくろとして
出てきており、ほくろはほくろのままというような説と
ほくろが癌に変わる事もあるというような説の2種類が
あると思うのですが、メラノーマという病気の中で、
異型性母斑という、ほくろとメラノーマの中間の間のような
状態のほくろがあり、稀にその異型性母斑の中に
メラノーマに変わるモノがあるというような事を目にしたのですが、これは本当なのでしょうか?
その場合、異型性母斑の形や状態がメラノーマの状態に
少しずつ近づいていくというような経過をとるのでしょうか?
お忙しい所大変申し訳ございませんが、宜しくお願い致します。
| カイト | 2013/06/19 3:47 PM |
「カイト」さんの質問に回答いたします。

皮膚癌に限らず、どんな臓器の悪性腫瘍にも言えることだと思いますが、どの細胞がいつから悪性化(癌化)したのかというのは、厳密には誰にも分からないと思います。

ダーモスコピーというのは、あくまで色素の着色パターンなどを観察しているだけであり、確定診断となる病理組織学的な診断ではありません。
病理組織学的な確定診断を行うには、病変部を切除して顕微鏡などを用いて観察する必要があります。
ですから、悪性が疑われる病変は、早期に発見し早期に検査あるいは治療(切除など)を行う必要がある訳です。

「異型性母斑」と診断されているのであれば、その診断を行った医療機関の担当医から詳しい状況を説明していただいてはいかがでしょうか。
| 院長 | 2013/06/21 10:51 AM |
院長様、お忙しい所ご回答頂き有難うございました。
当時数年前に診てもらった時に母斑細胞性母斑と診断されたのですが、当時異型性母斑という言葉を医者の方に言っても
認識されておらず、そのようなものは聞いたことがないと言われ、ほくろが大きくならなければ問題はないと診断されました。画像を色々見ていると、異型性母斑というものに
よく似ているようなものがあり、この異型性母斑が稀に変化を
起こす事があるという説明をしているHPが多いので
気にかかりご質問させて頂きました。医者の方から
ほくろの大きさが変化したら訪れるよう言われたのですが
その後変化もないので大丈夫かなと思ってはいるのですが、
当時の医者の方が異型性母斑について認識されていなかったので、この異型性母斑というのはここ最近知られるようになったのかなとは思ってはいるのですが・・


というのはやはり
何か「変化」する要素が含まれているというニュアンスを
見かけるので、通常のほくろよりもよく注意して経過観察
していかなければならないという意識を持っていることが
大事なのでしょうか?3年前くらいに大学病院に行った際に
診察された時には異型性母斑というものが認知されておらず、HP等でも情報が
殆ど載っていなかったのですが、最近は結構情報が載っているので、この病気は最近知られたものなのでしょうか。
| カイト | 2013/06/26 8:58 AM |
再び「カイト」さんの質問に回答いたします。

「異形成母斑(dysplastic nevus)」あるいは「異型母斑(atypical nevus)」という概念が出てきたのは、少なくとも30年以上前のことだと思います。

異形成母斑(異型母斑)というのは、通常6mm以上の大きさですが、100個以上多発したり、家族内に悪性黒色腫の発生があったりする「異形成母斑症候群(dysplastic nevus syndrome)」という病態が、遺伝的な面などから問題になるのだと思います。
しかし、このような病態は欧米人でみられるものであり、日本人ではほとんどみられないと思われます。
私自身も、悪性化の傾向を心配するような異形成母斑症候群という病態を経験したことはありません。

いずれにしても、疑わしい病変は切除してしまうのが望ましいでしょう。
そうすれば、心配な病変が消失しますし、病理組織学的な診断もできるようになるからです。
| 院長 | 2013/06/26 4:51 PM |
院長様、お忙しい所度々のご回答を
頂き本当に有難うございました。
異型性母斑について色々疑問に思っていたものが
大変良く分かりました、
院長様のご回答の方を参考にさせて頂き
今後対応していきたいと思います。
今回は有難うございました。
| カイト | 2013/06/27 5:44 PM |
足裏にホクロがありダーモスコピーで良性と言われたのですが悪性になる場合はあるのでしょうか?また足裏のホクロは除去した方がいいのでしょうか?回答の方よろしくお願いします
| ひ | 2015/02/02 7:00 PM |
「ひ」さんの質問に回答いたします。

このブログ上で診察を行うことはできませんが、実際の症状を診察した結果が良性と診断されたのであれば、悪性ではないのだと想像されます。
悪性になる可能性が考えられるのであれば、そもそも良性とは言えないと思います。

しかし、胃癌でも肺癌でも同じですが、生まれつき癌と診断されていた訳ではありませんので、そういう意味では、ホクロのあった部位に癌が発生する可能性が全く無いとは言い切れないでしょう。

日本人であれば、目安として7mmを超えるホクロが足の裏にできた場合に、念のために切除をするというのが一般的です。
| 院長 | 2015/02/03 9:36 AM |
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