2006.10.11 Wednesday
うっ滞性皮膚炎
「うっ滞性皮膚炎(うったいせい ひふえん)」は長時間の立ち仕事をしている人や、下肢静脈瘤がある人に生じやすいです。
うっ滞性皮膚炎は下肢の血液循環が滞るために生じるので、下肢静脈瘤がある人は静脈瘤よりも足先側(特に足首に近い部位)に湿疹ができます。
また、血液循環が滞ると皮膚表面に内出血が起こりやすくなります。
そのため、他の湿疹に比べて皮膚が黒っぽくなりやすいのも特徴の1つです。
さらに、皮膚の細胞へ十分な血液循環が保たれなくなるため、皮膚が萎縮したり、皮膚表面に軽いダメージを受けただけで容易に皮膚潰瘍を生じてしまいます。
湿疹のような軽い症状であれば塗り薬で治療できますが、やはり下肢を休ませることが一番の治療と言えます。