CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< November 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< IgA血管炎 | main | 乳児血管腫(苺状血管腫) >>
ネイリン登場に伴う爪白癬内服治療の比較(2018年)



爪白癬を放置しておくと、足白癬を繰り返す原因になったり、同居人に感染を拡大してしまう原因となるため、抗真菌薬で治療を行う必要があります。

抗真菌薬の飲み薬は、爪の内部に薬剤が留まって効果を発揮するため、塗り薬による治療に比べて有効性が高くなります。

爪白癬内服療法には、「パルス療法」と「連日内服療法」の2種類の治療法があります。

いずれも効果的な治療法ですが、薬剤負担額が異なるなど、それぞれに利点・欠点があります。


パルス療法」とは、イトラコナゾールで保険適応になっている治療方法です。

イトリゾールカプセルを1日8カプセルで1週間服用し、その後3週間休薬するというサイクルを3回繰り返します。

つまり、服薬期間は2ヵ月強(服薬日数は3週間)という短期間で済みます。

パルス療法は効果的な治療法ですが、他の飲み薬(高血圧治療薬、高脂血症治療薬など)との飲み合わせによっては服用できない場合があります。

また、イトリゾールカプセル(先発品)は薬価が高いため、3ヵ月間の総薬剤費3割負担で15,906円(1ヵ月あたり5,302円)かかってしまいます。(2018年8月現在)


一方、「連日内服療法」とは、テルビナフィンで保険適応になっている治療方法でしたが、先月末(2018年7月27日)からネイリン(ホスラブコナゾール)という新薬も保険適応に追加されました。


テルビナフィンによる治療の場合は、ラミシール錠等を1日1錠ずつ毎日服用します。

症状にもよりますが、通常は6ヵ月継続して服用する必要があります。

また、治療開始から1ヵ月後〜2ヵ月後に肝機能障害などの副作用が出現することが多いため、内服開始前内服1ヵ月後内服2ヵ月後血液検査を行う必要があります。

ただし、ネドリール錠ラミシール錠後発医薬品)であれば比較的安価であるため、6ヵ月間服用しても総薬剤費3割負担で4,974円(1ヵ月あたり829円)で済みます。(2018年8月現在)


そして、非常に有効率が高い新薬として登場したネイリン(ホスラブコナゾール)カプセルも1日1カプセルずつ毎日服用する薬剤です。

ホスラブコナゾールでは重篤な肝障害がみられず薬物相互作用を示す可能性も低いと考えられているため、既存のイトラコナゾールやテルビナフィンによる治療よりも安心して服用できそうです。

さらに、服用期間が12週間(3ヵ月弱)と短い点も特徴です。

逆に欠点を挙げるとすれば、投薬期間の制限と薬価の高さでしょう。

ネイリンは新薬であるため、後発品(ジェネリック医薬品)は存在せず、しばらくは14日間という投薬制限も設けられています。

ちなみに、12週間の総薬剤費3割負担で20,276円(1ヵ月あたり6,759円)になります。(2018年8月現在)


当クリニックでは、上の写真のような比較表を用いて患者さんに分かりやすく説明しています。

JUGEMテーマ:健康

| 院長ブログ | 10:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/trackback/1197587
トラックバック