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密封療法(ODT)


皮膚疾患の多くは、病変部が見た目で確認できるため、薬を皮膚に直接塗る治療外用療法)が行われています。

製薬メーカーは、少しでも有効成分が皮膚から吸収されるように外用薬を開発していると思われますが、思うように効果が現れない場合もあります。


例えば、毛孔がある部位では比較的外用薬が吸収されるのですが、手の平手掌)や足の裏足底)のように毛孔が無く角質層の厚い部位では、外用薬の吸収率が極めて低いと考えられます。

そのため、強さがランク分けされているステロイド外用薬の場合は、外用する部位状態によって薬剤の種類を変更しています。

また、手掌足底の病変以外でも、湿疹が慢性化して皮膚が厚くなった病変苔癬化局面)などでは、外用薬の効果が不十分である可能性が考えられます。

そのような病変では、より外用薬の吸収率を高めるために「密封療法」を試みる場合があります。


密封療法」とは「ODT(= occlusive dressing technique)」とも言われ、皮膚の病変部に塗り薬を強力に効かせたい時に用いる方法です。

皮膚の病変部に軟膏やクリームを塗った後、ポリエチレンなどのラップフィルムで覆って密封するという方法です。

ご家庭にあるラップ類を利用することができます。

単純な作業ですが、密封療法によって皮膚への薬の吸収率が高まり、何倍も薬の効き目が上がる場合もあります。


密封療法は、アトピー性皮膚炎慢性湿疹などで皮膚が苔癬化している部位尋常性乾癬水虫足白癬)などで角質が厚くなっている部位爪白癬など、なかなか塗り薬が浸透しない部位に用いると効果的です。

逆に、もともと薬の吸収率が高い顔面のような部位では、密封療法は避けた方が良いかも知れません。

プロトピック軟膏のように密封療法を避けた方が良い薬剤もありますので、担当医(皮膚科専門医)の指示に従うようにしてください。


なお、汗をかきやすい時期には、蒸れて不衛生な状態になりやすいため、通気性の良いドレッシング材チュビファーストなど)を用いるのも良いでしょう。


上の写真は、北海道・モエレ沼公園で撮影したものです。
(撮影:住吉孝二
| 院長ブログ | 18:46 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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