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爪のおしゃれで起こるトラブルに注意(中学保健ニュース)



全国の中学校の生徒および養護教諭向けに発行している「中学保健ニュース(平成27年7月8日発行)」にて、「爪のおしゃれで起こるトラブルに注意」と題したポスターの監修ならびに解説の執筆をさせていただきました。
以下に、その解説書の内容を紹介いたします。


「爪のおしゃれで起こるトラブル」
               住吉皮膚科 院長 住吉孝二

 近年、爪のおしゃれとしてジェルネイルなどのネイルアートが人気です。
ネイルアートの道具は雑貨店などで容易に購入できるようになり、中高生でも関心を持つ子が増えています。
そのため、子どもたちにも、おしゃれによる爪のトラブルについて十分な注意を促すことが必要です。


爪の構造と機能
 爪は皮膚の角質層が変化したものであり、ケラチンというたんぱくから構成されています。
爪の根本にある爪母(そうぼ)で増殖した細胞は、角化しながら先端に押し出されます。
指の爪は1日に約0.1mm伸び、爪甲が新しいものに生えかわるには約6か月を要します。
爪の機能は指先の保護だけではありません。
爪は物をつかむのに必要であり、指先の微妙な感覚を察知するのにも重要な働きを担っています。





乾燥によるトラブル
 指の爪の厚さは0.5mm程度ですが、つけ爪の処置の度にやすりで削り続けてしまうと、爪が薄くなるため、割れたり剥がれたりしやすくなります。

 また、爪にマニキュアや除光液を使いすぎると、爪が乾燥してしまいます。
爪の水分含有量が低下すると、剥がれて白く見えるようになります。
爪甲剥離症は、爪甲そのものが爪床から剥がれた状態であり、爪甲層状分裂症(いわゆる二枚爪)は、爪甲の一部が先端から薄く剥離した状態です。


感染によるトラブル
 つけ爪には、人工爪を接着剤などで固定するものや、アクリル樹脂を硬化させるジェルネイルなどがありますが、人工爪を付ける前や、取りはずすときなどに爪をやすりで削ったり化学物質を塗布したりするため、爪に負担がかかります。
衛生管理が悪かったり、つけ爪と爪に隙間が生じていると、感染症を起こしやすくなります。

 ダメージを受けてもろくなった爪の隙間には雑菌が入り込みやすくなっています。
爪に細菌が侵入すると、その細菌特有の色が爪に現れます。
例えば、緑膿菌が爪に侵入して増殖すると黒緑色に変色した緑色爪グリーンネイル)になります。
また、爪カンジダ症のような真菌(カビ)の感染症を生じることもあります。
これらの感染症を生じてしまったら、変色した爪の周りを清潔に保ち、十分に乾燥させる必要があります。





予防と対処
 手の爪は、指の形に合わせて指先と同じ長さにするのが望ましいと言われています。
長過ぎる爪は、爪甲下面に雑菌の繁殖を招きやすくなりますし、短すぎる爪は指先の保護が十分にできず、機能的な障害を招きやすくなります。
爪母が残っていれば爪は必ず再生しますが、爪母を保護している爪上皮(甘皮)をむやみに取り過ぎると、爪が変形したり感染症を起こしやすくなったりします。

 また、つけ爪などのネイルアートは、爪に負担がかかることを理解する必要があります。
爪が変色していたり変形を生じてきたときには、人工爪などによって密閉するのは好ましくありません。
爪のトラブルに気づいたら、1か月は爪を休ませ、保湿や衛生管理を含めた正しいネイルケアを心がける必要があります。
| 院長ブログ | 18:43 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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