マラセチアの症状を調べていてこちらのブログに辿り着きました。
3週間前から首から肩にかけ、本当に小さな赤い発疹やそれより少し大きなものがポツポツといきなり出来、痒いものと痒くないものが計10数個ありました。
1週間程でほとんど消えましたが、次は股(パンティーライン?)から太股にかけて小さな赤い斑点がブワッと;
そちらが痒いものが多いです(今でもなおっていません)。
それを皮切りにか、肘の内側や膝の裏に数個できました。
しかしそれらは痒くなく3日程で無くなりました。
他には背中にてんてんと痒みを伴うものがあります。マラセチアだとしたら、こんな増え方する可能性はありますでしょうか?
内科に行ってみましたが、内科で治療する類いのものじゃない、今の時期多いし大丈夫だろうけど強いて行くならば皮膚科だと言われました。
日に日に少しずつ増えていくので心配で、こちらにコメントさせていただきました。
突然申し訳ありませんm(__;)m宜しければ増え方の特徴が当てはまるのか教えていただきたいです。
| oko | 2013/06/17 3:18 AM |
「oko」さんの質問に回答いたします。
マラセチアは、皮膚の脂漏部位に常在している真菌です。
ですから、頭皮や顔面、上胸部などのベタつきやすい部位に多く付着しています。
逆に「肘の内側や膝の裏・・・」といった乾燥しやすい部位ではあまりみられないと思われます。
汗をかきやすくなる時期ですし、「ポツポツといきなり・・・1週間程でほとんど消え」あるいは「小さな赤い斑点が・・・3日程で無くなり」といった症状であれば、紅色汗疹(いわゆるアセモ)の可能性が高いのではないでしょうか。
心配な症状であれば、皮膚科専門医などの診察を受けるようにしてください。
以下のブログも参考にしてください。
「紅色汗疹(あせも)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=405297
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院長 | 2013/06/17 10:05 AM |
お早いご返答ありがとうございます!^-^
そうなんですか!今まであせも出来た事が無く、指で押さえても消えないので、内科でアレルギーでも蕁麻疹でも無いと診断されました。だからきっとマラセチアなのだと勝手に思っていました。
膝裏や肘表が乾燥しやすい場所というのも全く逆に認識しており、知りませんでした。
いきなりのコメントにとても詳しく教えていただきありがとうございましたm(__)m
酷くなるようならば皮膚科を受診してみます。
| oko | 2013/06/18 8:52 PM |
はじめまして。
マラセチアの症状を調べていてこちらのブログに辿り着きました。
去年から湿疹でき、皮膚科に行き湿疹の薬を頂きましたが、その一カ月後からは胸にニキビらしいブツブツができ、最初の皮膚科での診断はニキビでしたが、薬を塗ってもさらに酷くなり、結局、真菌の薬(マラセチア用?)をもらうようになりました。
去年12月から、計8か月間、湿疹の薬と真菌両方をもらっています。
5月に一度、胸のマラセチアは治りましたが、
また暑くなりブツブツが出てきました。
なかなか治らないので、心配になって・・・。
これって治るのでしょうか?
それとも、他の皮膚科に行った方がいいのでしょうか?
もし、ご意見聞かせていただければありがたいです。よろしくお願いします。
現在、処方されている薬
*マセラチア
ラシミール錠125g
アクアチムクリーム
ニゾラールクリーム
毎日朝晩、コラージュ・フルフルで洗っています。
*湿疹
アズサレオン錠20
マイザークリーム
| momo | 2013/07/14 9:20 PM |
「momo」さんの質問に回答いたします。
マラセチア毛包炎に対する外用治療では、ラノコナゾール(アスタット)やルリコナゾール(ルリコン)が比較的有効性が高いと思われます。
ニゾラールも効果があると思いますが、私はあまり使用した経験がありません。
アクアチムは抗真菌薬ではなく抗生物質であるため、マラセチア毛包炎とは関係ありません。
マラセチア毛包炎に対して内服治療を行う場合、イトリゾールが非常に有効性が高いです。
1〜2週間の服用で症状が軽快することが多いと思います。
テルビナフィン(ラミシール)にも効果があるかも知れませんが、私は白癬菌以外の真菌感染症にテルビナフィンを使用した経験がありません。
ちなみに、マイザーはステロイド(Very Strong)ですから、使用すれば当然マラセチア毛包炎は悪化または再燃します。
以下のブログも参考にしてください。
「ステロイド外用薬の作用・副作用(その1)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=978905
「ステロイド外用薬の分類(ランク)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=1139944
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院長 | 2013/07/18 6:01 AM |
ご返答ありがとうございます。
夏風邪を引いていて、お礼のコメントが遅れたこと申し訳ございません。
現状からあまり改善しないようだったら、教えていただいた薬への変更を主治医に相談してみようと思います。特に内服薬は、8カ月以上処方されているので、すぐにでも相談してみたいと思います。
ありがとうございましたm(_ _)m
| momo | 2013/07/24 11:52 PM |
初めてコメントさせていただきます。
27歳になる娘が、小学校の頃から、ニキビや湿疹に悩まされ続けており、何か所も皮膚科や、漢方など、20年近く受診していますが、よくならず、悪くなっている気がします。マラセチアというカビが原因ではないかを検査して、原因をはっきりさせたい、原因がわからないことが長年のストレスになって、つらいと、皮膚科の医師に言っても、大変な検査だから・・・とか言って、なかなかしらべてもらえないのですが、どこに行けば、検査をしてもらえるのでしょうか?
| オセンチ | 2013/11/22 7:40 AM |
「オセンチ」さんの質問に回答いたします。
まず、症状が「よくならず、悪くなっている」にも関わらず、「何か所も・・・20年近く受診しています」という理由は何でしょうか。
きちんと前医から紹介されて(あるいは紹介状を持って)次の医療機関を受診されているのでしょうか。
ただ闇雲に次々と医療機関を変えてしまっては、分かるものも分からず、治るものも治らなくなる可能性が考えられます。
そもそも、マラセチア(癜風菌)というのは、皮膚に寄生している常在菌です。
夏や梅雨時には増殖しやすいため、マラセチア毛包炎の悪化につながりますが、乾燥する秋以降は増殖が治まるため、多くのマラセチア毛包炎は自然に軽快してしまいます。
もちろん、顕微鏡でマラセチアを確認することはできますが、マラセチア毛包炎で毛包内に増殖しているマラセチアの胞子は非常に小さいため、他の真菌よりも観察しにくいと言えます。
多くの場合、特徴的な臨床症状や秋に軽快する経過などからマラセチア毛包炎の診断は容易であるため、実際に顕微鏡検査を行う機会は少ないと思われます。
なお、顕微鏡のある皮膚科であれば、基本的にどこでも検査が可能です。
しかし、マラセチアは常在菌ですから、誰の皮膚にも寄生していることを忘れないようにしてください。
以下のブログも参考にしてください。
「ドクターショッピング」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=523899
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院長 | 2013/11/25 5:27 PM |
30年前から赤い湿疹ができ始め、つぶすと中から白いカスのようなものがでてきて医師からは脂肪だと言われました。鎖骨の周りや脇の下からでき始め、今では胸からお腹にかけて全体に広がりました。腕の内側も手首から肘まで湿疹が出ていますがかゆみも赤みもありません。日本の皮膚科で何度か場所を変えて診察を受けましたが痒くなったら塗ってくださいくらいの塗り薬しか処方されず全く治りませんでした。海外に滞在しているのでこちらの皮膚科に行ってみようと思っていますが、マラセチア毛包炎とは英語で何というのでしょうか? 教えてください。
| Ma | 2013/12/08 4:37 PM |
「Ma」さんの質問に回答いたします。
「マラセチア毛包炎」の英語表記は「Malassezia folliculitis」です。
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院長 | 2013/12/10 11:11 AM |
ある日突然、脇腹(両脇)背中、首にニキビみたいなものが大量にでました。1日にして突然でたので、とてもびっくりして、皮膚科に行くと、吹き出物といわれ、ミノマイシンと硫黄のローションを処方されました。
それから、ぶつぶつが増えるのはおさまったと思い、ミノマイシンを飲むのをやめると、また出始めました。
このはじめて出た日の10日前に温泉施設の垢擦りと、オイルマッサージをしたのですがこれも関係あるのでしょうか?
そして、これはマラセチア毛嚢炎なんじゃないかと色々調べてるうちに思いました、どこの皮膚科でもマラセチア毛嚢炎の検査はしてもらえるのでしょうか?
| aya | 2013/12/17 11:32 PM |
「aya」さんの質問に回答いたします。
「マラセチア毛包炎」は真菌感染症です。
抗生剤であるミノマイシンが有効であるならば、細菌感染と考えるのが妥当でしょう。
マラセチア毛包炎は、抗真菌薬を使用しないと症状が軽快しないからです。
一般に、ニキビや毛嚢炎といった症状は、皮膚の乾燥も悪化要因となります。
「硫黄のローション」や「垢擦り」は、皮膚の乾燥をまねく可能性が想像されます。
「温泉」や「オイルマッサージ」に関しては一概には言えませんが、例えばイオウを含む温泉やアルカリ性の強い温泉などは皮膚の乾燥につながる可能性があます。
なお、マラセチア毛包炎の診断は、その特徴的な経過や症状から行われることが多いと思います。
例えば、夏に悪化するが冬には軽快する点、胸から肩にかけての脂漏部位に光沢のある赤い丘疹が多発する点、痛みではなく痒みを伴う点などです。
もちろん、顕微鏡検査が可能な皮膚科であれば、毛包内に増殖するマラセチアの胞子を確認することは可能だと思われます。
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院長 | 2013/12/18 12:53 PM |
背中と胸にぶつぶつができ時どき痒みもあります。皮膚科に行きマラセチアと言われ軟膏と飲み薬りで治療しています。1ヶ月ぐらいになりますが、あまりよくなっていません治るまでとれぐらいきかかりますか?
| O.H | 2014/03/24 8:57 PM |
「O.H」さんの質問に回答いたします。
「マラセチア毛包炎」であれば、夏に悪化しても秋以降になると自然に軽快することが多いと思います。
自然に軽快しない場合は、抗真菌薬で治療を行います。
塗り薬のみで治療することもありますが、効果が不十分であれば飲み薬も使用します。
イトリゾールカプセルという抗真菌薬を使用する場合がほとんどですが、私の経験からは、1〜2週間程度の服用で十分な効果が出ていると思います。
何らかの要因で重症の場合は、1ヶ月〜1ヶ月半くらいかかる場合もあるのかも知れませんが、私にはあまり経験がありません。
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院長 | 2014/03/26 6:19 PM |
マラセチア毛包炎にかかって3週間ほど経ってから、飲み薬(イトリゾール)を服用し、塗り薬(ルリコン)を使用して3日ほどです。しかし、薬を使っても少し湿疹が広がった気がします。今後落ち着いてくるものだと思って根気づよく治療を続けるつもりですが、この病気の治り方というか、治療の経過は具体的にどのような感じなのでしょうか?薬の効き加減はそこまで強くないのでしょうか?
あと、傷痕が残ったりするのでしょうか?
長々とすいません。
| ok | 2014/07/30 6:05 PM |
「ok」さんの質問に回答いたします。
重症度によって個人差はあると思いますが、内服薬(イトリゾール)も使用しているのであれば、1〜2週間で症状が軽快してくることが多いと思います。
早ければ数日で効果を実感できる方もいるようです。
マラセチア毛包炎で瘢痕のような痕が残ったという話は、私は聞いたことがありません。
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院長 | 2014/08/01 7:21 PM |
マラセチア毛包炎かどうかの検査では、顕微鏡で診断するとのことですが、また、誰でも持ってる、常在菌とのことですが、マラセチアと確定する要因は何ですか?菌の数ですか?
顔や腕、胸、背中にうたがわしい症状が、何か所もある場合は、それぞれの場所を調べる必要がありますか?
| ポン | 2014/08/03 9:38 AM |
「ポン」さんの質問に回答いたします。
「マラセチア毛包炎」の診断のために、私は顕微鏡検査を行った経験があまりありません。
診断が難しかったり、どうしても検査をして欲しいという希望がある場合に限って顕微鏡検査を行いましたが、診断の確定に至らなかったこともあります。
典型的なマラセチア毛包炎であれば、顕微鏡検査によって、毛包内に通常より細かい胞子が大量に増殖している様子を確認できます。
しかし、典型的なマラセチア毛包炎であるならば、経過や症状から十分に診断が可能です。
もちろん、疑わしい場所が複数あり、それぞれの部位について検査を希望する場合は、複数の部位から採取して検査を行っても良いと思います。
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院長 | 2014/08/04 1:10 PM |
はじめまして、オードリーと申します。
マラセチア毛包炎について調べており、こちらの記事に行き着きました。
突然で不躾なのは承知しておりますが、大変困っております。色々ご教授頂ければ幸いです。
子どもの頃から軽いアトピー性皮膚炎で、ひどくなる時期だけ皮膚科にかかり、軽いステロイドの塗り薬を使用する事で問題なく暮らせていました。
しかし、去年の春頃よりアトピーが少し悪くなったため定期的に皮膚科に通い、ステロイドの塗り薬とアレグラの服用等で経過を見ていました。今年1月頃に転院をしたのですが、かゆみがひどかったこと大きな試験を控えていたこともありプレドニン10mg/dayを服用していました。テーパリングの後、2月頃ステロイドの塗り薬を顔に塗るのを止めるように医師に言われ中止しました。中止から数週後、顔がアナフィラキシーのようにパンパンに腫脹し、「ステロイド酒さ」疑いで1週間ほど入院していました。それ以降は顔にはステロイドは一切使用しておらず、親水軟膏やアズノール軟膏のみ、体にはマイザーを、そして内服はミノマイシン、タリオン、ピドキサール、フラビタン、シナールを中心に治療していました。
数ヶ月に渡って上記の治療を継続しましたが、顔、首の皮疹がなかなか改善せず、7月頃からは胸、腋窩にも皮疹が広がったため、ステロイド酒さに加えて「マラセチア毛包炎」を合併している可能性があるとのことで、血液検査を受けました。マラセチアのアレルギー検査にてクラス5(72.70UA/ml)であったため、上記の薬のうち、ミノマイシンをラミシール125mg/dayに変更して現在経過を見ています。ラミシールは1週間服用し、3週間休薬のサイクルで行くそうです。またここ2,3ヶ月は紫外線照射も受けています。
と、経過はこんなところなのですが、実感としてラミシールを飲んだ週はかなり皮疹は改善するのですが、休薬している週は体、顔ともに皮疹が悪化するように思います。また、今のところ外用薬は顔にはアズノール、体(首より下)にはマイザーを処方されているままで、マラセチアに対する薬は処方されていません。
そこで是非お伺いしたいのは以下の内容です。
1.この症状は酒さではなくマラセチア毛包炎でしょうか?あるいはそれらの合併でしょうか?
2.今後外用薬はどのような方針で処方してもらえば良いのでしょうか?また、もし酒さが治っておらず合併しているのであれば、顔に抗真菌薬系の外用薬を塗っても大丈夫ですか?
3.去年までここまでひどい状況はなかったのですが、これは今後も続くのでしょうか?あくまで酒さに続発したマラセチア毛包炎ですか?
4.内服の抗真菌薬の方針はこれでスタンダードなものでしょうか?
あまりにも状態が悪く、日常生活に支障を来していて、本当に困っています。
マラセチアに詳しい先生も周りにいらっしゃらないため、住吉先生のお知恵を拝借できれば、大変助かります。
どうぞよろしくお願いいたします。
| オードリー | 2014/08/15 7:16 PM |
「オードリー」さんの4つの質問に対し、順番に回答いたします。
まず最初に、このブログ上で診察を行うことはできないということを、ご理解ください。
ですから、診察をしていない私には「この症状は・・・マラセチア毛包炎でしょうか?あるいは・・・でしょうか?」という質問に回答することはできません。
実際の症状を診察している担当医に質問してください。
「今後外用薬はどのような方針で処方してもらえば・・・」というのは、実際の症状を診察している担当医が考えるべき内容です。
現在の治療方針について相談したいのであれば、現在の診療に携わっている担当医に直接相談してみてください。
もちろん、「・・・顔に抗真菌薬系の外用薬を塗っても大丈夫ですか?」という質問も担当医にお願いいたします。
「・・・今後も続くのでしょうか?」という質問は、今までの経過を診察していた担当医にすべき内容だと思います。
過去の経過も現在の症状も診察していない私には、全く想像もできない内容です。
なお、「酒さに続発したマラセチア毛包炎」というのは聞いたことがありませんので、私にはコメントできません。
ラミシール錠が、マラセチア属の菌に対して全く効果が無いとは言い切れませんが、有効であるという話も聞いたことがありません。
実際、マラセチア毛包炎に対して、ラミシール錠は保険適応では無いと思います。
私は、マラセチア属の菌に対して高い抗菌活性があり、マラセチア毛包炎に対する治療として保険適応となっているイトリゾールカプセルしか処方した経験がありません。
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院長 | 2014/08/18 11:53 PM |
アトピーの60歳男子です。プロトピックとマイザーで治療中です。4,5年前より上腕に痒い発疹が出て、ステロイドで軽快せず、首回りにも発疹が広がりました。夏場一気に広がり秋から冬場は軽快します。ひどい時は5mmぐらいの光沢のある痒い発疹がびっしりになります。担当の先生はニキビだとしてクリンダマイシンのクリームを塗布しましたが変化は認められませんでした。また、夏場最盛期を過ぎ赤味が軽減したところ痒疹との診断でステロイドクリームとクラリス、はとむぎを投与されました。貴院のサイトを拝見し、マラセチアの可能性があると思いますが、特徴として、私の発疹は芯があり、潰そうとして内容物が出ません。マラセチアもこの様なものでしょうか?
| ym | 2014/10/26 7:45 PM |
「ym」さんの質問に回答いたします。
このブログ上で診察をすることは出来ませんが、「アトピーの60歳男子・・・マイザーで治療中」「上腕に痒い発疹」「ステロイドで軽快せず」「首回りにも発疹が広がり」「夏場一気に広がり秋から冬場は軽快」「5mmぐらいの光沢のある痒い発疹がびっしり」と、マラセチア毛包炎の典型例と思われる記載の内容から、可能性は非常に高いと言えます。
マラセチア毛包炎は細菌感染ではないので、一般的なニキビのように化膿して膿が出るようなものではありません。
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院長 | 2014/10/27 12:45 PM |
早速のご回答ありがとうございました。可能性とは言えようやくナゾが解けた思いです。現在は軽快しておりますが、原発部位である上腕の夏場発疹部分に固みが残り(赤みはない)、そこが猛烈に痒い(担当医が痒疹と指摘しているところ)のですが、軽快している現在でもマラセチアが原因の可能性はありますか?アトピーのステロイド塗布をすべきか迷っており、ご意見お聞かせ願えれば幸いです。
| ym | 2014/10/27 9:36 PM |
再び「ym」さんの質問に回答いたします。
繰り返しになりますが、このブログ上で診察をすることは出来ませんので、治療方針についての指示やコメントを行うのは困難です。
一般に、今くらいの時期になれば、マラセチア毛包炎は終息に向かっていることと想像されます。
よほど真菌(カビ)が繁殖するような環境が調っていない限り、自然に軽快する時期が近づいているということです。
結節性痒疹の症状が残っているのであれば、担当医と相談しながら、適切な治療法を選択するようにしてください。
以下のブログも参考にしてください。
「慢性痒疹」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=185025
「痒疹【暮しと健康】掲載記事」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=1197273
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院長 | 2014/10/28 6:26 PM |
はじめまして。脂漏性皮膚炎のことで質問をさせてください。
抜け毛がひどく皮膚科にかかったところ、脂漏性皮膚炎とマラセチア毛包炎の併発と診断されました。
頭皮は赤く湿疹があり、かゆみがあります。また、マラセチア毛包炎のようなできものもあります。
1.脂漏性皮膚炎やマラセチア毛包炎が、なぜ脱毛につながるのか教えていただけると幸いです。
毛包に炎症が起きることで、抜け毛を誘発しているのでしょうか。
2.抗真菌薬で、ジェネリックの選択が可能なのですが、純正品のほうが改善する可能性があるのでしょうか。
以上2点、ご回答いただきたく存じます。
| 友也 | 2015/05/26 7:04 PM |
「友也」さんの質問に回答いたします。
脂漏性皮膚炎によって脱毛が生じるかどうか、私にはよく分かりません。
ただ、皮膚炎が悪化した状況が続き、毛包へのダメージ強ければ、当然ながら脱毛も生じる可能性があります。
頭皮に生じたマラセチア毛包炎というのは、私には経験がありませんのでコメントできません。
抗真菌薬に限らず、後発医薬品(ジェネリック医薬品)に先発医薬品と同等の効果があるかどうかは、ほとんどの医薬品で比較検討されていないと思われます。
外用薬であれば、多くの場合で基剤が変わってしまうため、塗り心地が全く異なる可能性があります。
内服薬でも、カプセル剤の場合は先発品メーカーで製剤特許を取っていることがあり、後発品では効果が落ちる可能性が考えられます。
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院長 | 2015/05/27 1:15 PM |
はじめまして。
マラセチア毛包炎を調べていると
こちらにたどりついたので、質問させてもらいます。
回答いただけると嬉しいです。
マラセチア毛包炎と診断されて、2週間たちます
今は塗り薬の「ゼフナート」という薬を処方され
朝、晩と使っていますが
全く改善されず。。。
むしろ悪化しているような気もします。
処方してもらう前に、保険適用の薬をお医者さんは探していて
「臭いが軽いからこれ(ゼフナート)でためしてみて」
といわれたのと
ネットで調べてもマラセチアの薬とは関係ない??
だから効果がないのか?!!
この薬で大丈夫なのか不安です。。。
教えてください。
もちろん完治に時間がかかることは承知です。
しかし顎や首周りに数十個あり人前に出るのも苦なので
治る兆しがあるのか知りたいです。
もちろん
| ぴぴっと | 2016/10/04 2:10 PM |
「ぴぴっと」さんの質問に回答いたします。
マラセチア(癜風菌)に対しては、一般にアゾール系の抗真菌薬が有効とされています。
ゼフナート(リラナフタート)はチオカルバミン酸系の抗真菌薬であり、白癬菌に対しては抗菌活性が高いのですが、カンジダやマラセチアに対してはあまり効果が無い可能性があります。
実際、ゼフナートは白癬(足白癬、体部白癬、股部白癬)にのみ保険適応があり、カンジダ症や癜風あるいはマラセチア毛包炎に対する保険適応がありません。
私自身、癜風あるいはマラセチア毛包炎に対してゼフナートを処方した経験がありませんので、本当に全く効かないのかどうかは分かりません。
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院長 | 2016/10/04 5:08 PM |
早速のお返事ありがとうございます。
では、何という名前のお薬を処方してもらうのが
一番でしょうか??
アゾール系のお薬(マラセチアによく効く)の名前を教えてください
次に行くときにそれを処方してもらいたいので。
| ぴぴっと | 2016/10/05 11:11 AM |
再び「ぴぴっと」さんの質問に回答いたします。
アゾール系の抗真菌薬には、内服薬ではイトラコナゾール(製品名:イトリゾール)、外用薬にはラノコナゾール(製品名:アスタットなど)やルリコナゾール(製品名:ルリコン)があり、私はこれらの薬剤をよく使用して良好な結果を得ています。
少し古い薬になりますが、他にもケトコナゾール(製品名:ニゾラールなど)やビホナゾール(製品名:マイコスポールなど)、オキシコナゾール(製品名:オキナゾール)、スルコナゾール(製品名:エクセルダーム)あたりが癜風にも保険適応があるアゾール系の抗真菌薬になります。
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院長 | 2016/10/07 11:18 AM |
こんばんは
あつこと申します。
自己免疫疾患の治療でステロイドを長く飲み続け、肌荒れがひどいです。
ステロイドの内服で常在菌のバランスが崩れマラセチアが増えることはありますか?
マラセチアのアレルギーを持っていた場合、ヨード液で毎日殺菌したり、ピロクトンオラミン入りのシャンプーで毎日洗髪することは良い菌まで減らすことになりますか?
教えてください。
| あつこ | 2017/07/14 12:15 AM |
「あつこ」さんの質問に回答いたします。
ステロイド薬には免疫抑制作用があります。
そのため、ステロイド薬の内服または外用によって、マラセチア毛包炎が誘発されることがあります。
マラセチアに対するアレルギーが強い患者さんを治療した経験はありませんが、一般的には消毒などではなく、マラセチアに対する活性が高い抗真菌薬を選択して治療すると思います。
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院長 | 2017/07/14 9:57 AM |
お疲れさまです
お返事をいただけるとは思っていまさんでしたので、とても有難いです^ ^
ありがとうございます!
頭の良い先生達がいるおかげで色々な治療法が出てきています。これからも頼りにしています。
応援しています☆
| あつこ | 2017/07/14 9:54 PM |
教えてください
予防に頭皮に毎日ニゾラールローションを塗るのは良くないですか?このローションを塗ると頭皮臭が和らぎます。
| あい | 2021/06/14 12:23 AM |
「あい」さんの質問に回答いたします。
タイトルの「マラセチア毛包炎」とは関連の薄い内容ですが、脂漏性皮膚炎の治療あるいは再発予防として、癜風菌(マラセチア)の増殖を抑制するケトコナゾール(ニゾラール)の外用は日常的に行われています。
以下のブログも参考にしてください。
「脂漏性皮膚炎の治療」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=698752
また、薬局やドラッグストアでは、抗真菌薬の配合されたシャンプーが販売されています。
最近では、頭皮のニオイも抑える効果を期待されているシャンプーも販売されるようになりました。
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院長 | 2021/06/14 4:31 PM |
先生、ありがとうございます
| あい | 2021/06/18 10:44 PM |