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やけどの治療と重症度


やけど熱傷)」で来院される患者さんには、「今、やけどした!」と言って来られる急性期の患者さんもいれば、「やけどの症状が1週間経っても治らない」と言って来られる患者さんもいます。

やけど直後(あるいは1時間以内)であれば、冷たい水道水をかけるなどして患部を冷やすことが最も重要になります。
また、24時間以内であれば、ステロイド薬によって症状の拡大を防ぐこともできるでしょう。

そのため、当院では急患の扱いで、お待ちの患者さんより先に診察を行う場合があります。

やけどの症状が軽いのか重いのかは、熱による皮膚へのダメージの深さによって決まるのですが、やけど直後には判断しにくいこともあります。
なぜなら、水ぶくれなどの症状が出現するのは、翌日になってからという場合もあるからです。

赤くヒリヒリしていても、翌日には症状が無くなっているような場合は、軽症のやけど第1度の熱傷)です。
軽い日焼けと同等であるため、特に医療機関を受診する必要はありません。
もちろん、傷あと(瘢痕)が残る心配もありません。

しかし、水ぶくれ水疱)を生じている場合は、やや重症のやけど第2度以上の熱傷)であり、皮膚の深い部分にまで熱によるダメージが及んでいると推測されます。
この場合は、皮膚のダメージ(損傷)に応じた傷の治療を行うことになります。

重症度にもよりますが、小さな水ぶくれ程度であれば、その水疱は潰さない方が無難でしょう。
水疱の中には、傷を修復するのに必要な因子がたくさん含まれていますし、水疱を潰して傷口を作ってしまうと、二次感染を引きおこす危険性まで高めてしまうからです。

軟膏処置によるガーゼ保護などで痛みを伴う場合は、家庭にあるようなラップフィルムで直接患部を覆うこともあります。
ガーゼや創傷被覆材のように浸出液(傷口から染み出してくる液体)を吸収できないという欠点はありますが、刺激による痛みを軽減させることができるので有用です。

さらに重症で、水ぶくれの下が黒く壊死してしまったり、血液が通っていないような状態になってしまったら、皮膚のかなり深い部分までダメージが及んでいることを意味しています。
このような場合は、皮膚潰瘍の治療を行います。

黒く壊死した組織黄色い壊死組織は、創傷治癒の妨げになるため、除去(デブリードマン)をする必要があります。
軟膏処置による保存的な治療を行う場合もあれば、麻酔の注射をして外科的な処置を行う場合もあります。

このような潰瘍治療が必要になった重症のやけどの場合は、適切な治療を行ったとしても、必ず瘢痕として傷あとが残ります

いずれにしても、自己判断せずに早めに皮膚科専門医などのいる医療機関を受診することをおすすめ致します。
特に「低温やけど」などでは、軽いやけどと思っていても、実際には皮膚の深い所までダメージが及んでいることもあるからです。

なお、消毒をしている方が時々いらっしゃいますが、やけどに対しては全く効果がありません
ビランなどの傷を清潔に保つための処置としては、水道水での水洗いが最も効果的です。


上の写真は、ドバイで撮影した建設中のパーム・ジュメイラの様子です。
(撮影:住吉孝二
| 院長ブログ | 13:26 | comments(5) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
はじめまして。失礼します。ドライアイスでイボを灼いていて灼きすぎで水泡が破れて水泡の所が化膿したみたいになっています。その回りは茶色いです。これは凍傷でしょうか?今、ゲンタシン軟膏塗ってます。治りますか?
| ドライアイス | 2014/04/07 6:29 AM |
「ドライアイス」さんの質問に回答いたします。

原因がドライアイスであると分かっているならば、凍傷とは言わないような気がします。

ドライアイスは−80℃くらいだと思いますので、液体窒素と同様に、過剰に接触があれば熱傷(やけど)と同等のダメージがあるはずです。

このブログ上で診察を行うことはできませんので、心配な症状であれば早めに皮膚科専門医などのいる医療機関を受診するようにしてください。
| 院長 | 2014/04/07 5:55 PM |
失礼します。子供の頃半田ごてで手首に火傷をしてしまいました。
どの様な治り方をしたか覚えていないのですが、医者に行かず冷やしただけで、現在は少し色が薄くなって周りより若干盛り上がっているかなあ程度です。感覚も普通です。
7mm×5mmくらいでそれほど大きくないこともありで最近まで全く気にしておりませんでしたが、火傷痕から何年も経って癌ができると聞いたので気になりました。
このような大きさの跡でもそういったリスクがあるのでしょうか。
| 20代男 | 2016/05/01 10:37 PM |
「20代男」さんの質問に回答いたします。

同じ部位に何度もヤケドを繰り返すようなダメージがあると、他の部位に比べて癌の発生率が高まる可能性があるという話は、私も聞いたことがあります。

しかし、胃癌や肺癌などと同様に皮膚癌も、何年も前から癌になることが分かっている訳ではありません。
例えば、半年前あるいは1ヶ月前まで気付かなかった(あるいは発見できなかった)病変が、増大・拡大して癌として発見されることがあるのです。

一般に20歳代であれば、皮膚癌を心配するような年齢ではないと思いますが、心配な症状であるならば、皮膚科専門医の診察を受けてみてはいかがでしょうか。
| 院長 | 2016/05/02 10:41 PM |
ご返信ありがとうございました。
気になる症状は今のところありません。何か変化してきたら病院に行く位で、普通の皮膚と同じ様にあまり神経質にならなくて良いということでしょうか。
小さなヤケドしてる人は世の中に多いと思いますので…。
| 20代男 | 2016/05/03 7:13 PM |
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