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「頭皮湿疹」の治療とセルフケア

毎月10日発行の雑誌「笑顔」2012年9月号に、住吉皮膚科での取材記事が掲載されましたので紹介いたします。



生活習慣とも関連する
「頭皮湿疹」の治療とセルフケア

住吉皮膚科院長 順天堂大学皮膚科非常勤准教授 住吉 孝二先生 にお話をうかがいました

フケとかゆみに悩まされ、気がついたら頭皮が赤くなっている・・・。
頭皮に湿疹(皮膚炎)ができる原因はいろいろありますが、もっとも多くみられるのが「脂漏性皮膚炎」によるものです。
この病気は、ストレスや生活習慣の影響を受けて繰り返しやすいので注意が必要です。
治療によって症状が治まった後も、バランスのとれた食生活と睡眠を十分にとるなどのセルフケアを怠らないようにしましょう。


すみよし・こうじ 順天堂大学医学部卒。同大学医学部皮膚科学教室入局。同大学附属病院でアトピー専門外来を6年間担当した後に現職。医院では頭髪の脱毛症から足の水虫に至るまで幅広い皮膚疾患に対応しつつ、週に1日順天堂大学での外来診療も行っている。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。


フケ、かゆみ、赤み
それは乾燥性か脂漏性か


頭皮の湿疹に悩んでいる人が身近にも少なくありません。
何が原因なのでしょう。


住吉 頭皮に起こる湿疹(皮膚炎)の原因はいろいろ考えられますが、大きく分けると、頭皮の乾燥が原因となっているケースと、「脂漏性皮膚炎」とがあります。

乾燥が原因で起こる湿疹の特徴は。

住吉 頭皮の表面では常に新しい細胞がつくられ、古くなった角質細胞はフケとなって剥がれ落ちていきます。フケは皮膚の垢(あか)と同じで誰にでも生じるものですが、洗髪のしすぎなどで皮脂をとりすぎると、頭皮が乾燥しパラパラと乾性のフケがたくさん出てくることがあります。特に空気が乾燥する冬場に多くなり、この状態を放っておくと、かゆみや赤みも生じてきます。こうした乾燥性の頭皮湿疹は、アトピーなど乾燥肌の人に多く見られ、この場合は「保湿」治療が必要です。


多くは、
皮脂の分泌と癜風菌がかかわる
脂漏性皮膚炎(湿疹)


いっぽうの「脂漏性皮膚炎」とはどんな病気ですか。

住吉 頭皮湿疹でもっとも多いのが、脂漏性皮膚炎です。頭皮だけでなく鼻や耳など皮脂の分泌が活発なところに起こりやすく、皮脂を好む真菌(カビ)の一種、「癜風菌(でんぷうきん)」(マラセチア)が深くかかわっています。

水虫のように菌が感染して起こるのですか。

住吉 水虫は白癬菌(はくせんきん)の感染で発症しますが、癜風菌常在菌の一種ですから、誰でも持っていて、頭皮など皮脂の分泌が盛んな部位で繁殖しやすいのです。癜風菌が過剰に増えると皮膚に炎症を起こして、湿ったフケが出やすくなり、ひどくなると赤くなったり、かゆみを伴ったりする場合もあります。かくことで頭皮を傷つけ「かさぶた」ができることもあります。乾燥する冬だけでなく、夏場にも多くなるのが特徴です。

脂性肌の人がなりやすいでしょうか。

住吉 一般的にはそうですが、顕著な脂性肌でなくても皮脂の分泌が活発なところで起きやすいと考えてください。脂性肌でないから絶対できないということではありません。
 とはいえ、頭皮の湿疹がすべて脂漏性皮膚炎であるとは限りませんので、まずは皮膚科で診断してもらうことが大切です。




脂漏性皮膚炎と診断された場合は、
ステロイドの塗り薬と抗真菌剤を併用


脂漏性皮膚炎と診断されたら、どんな治療が行われるのでしょうか。

住吉 かゆみ赤みなどの炎症を抑えるためには、「ステロイド(副腎皮質ホルモン)」剤」の塗り薬がもっとも有効です。1〜2週間以内に効果が現れます。ところが、炎症が治まった後も繰り返しやすいのが、この病気の特徴です。そのため、ステロイド剤の塗り薬だけでなく、癜風菌を減らすための「抗真菌剤」の塗り薬を併用するのが一般的となっています。

塗り薬は使いづらくないでしょうか。

住吉 いずれの塗り薬も、使いやすいようにローションタイプになっています。

どのくらいの期間、薬を続けることになりますか。

住吉 皮膚の細胞が生まれて剥がれ落ちるまでには約1ヵ月半かかり、これを「表皮のターンオーバー時間」といいます。症状が治まった後も、健康な頭皮に生まれ変わるまでの1ヵ月半くらいは抗真菌剤を塗り続けるようにしてください。

薬のほかに必要なことはありますか。

住吉 薬剤による治療と合わせて大切なのが、生活習慣の見直し、つまりセルフケアです。頭皮を含め分泌される皮脂量は、食生活をはじめとする生活習慣の影響によって大きく左右されるからです。


栄養バランスのとれた食事や
規則正しい生活で再発予防


セルフケアでは、まず洗髪で頭皮を清潔に保つことが必須ですね。

住吉 そのとおりですが、洗浄力の強すぎるシャンプー剤を毎日使ったり、神経質になって1日何回も洗髪したり、爪を立ててゴシゴシ洗ったりするのは、頭皮の乾燥を招いたり頭皮を傷つけるので逆効果です。洗髪の回数は皮脂の分泌量や季節などによって違ってきますが、多くても1日1回、場合によっては1日おきで十分です。頭皮をやさしくマッサージしながら洗い、すすぎを十分にするのがポイントです。また、市販されている抗真菌剤入りのシャンプー剤を使うのも1つの方法です。

脂っぽい食べ物は控えたほうがいいですか。

住吉 脂っぽい食品だけ、アルコールとおつまみだけといった偏った食生活は好ましくありません。かといって極端な食事制限をすると長続きしませんし、かえってストレスになることもあります。どんな病気の改善にもいえることですが、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。特にビタミンB2やB6が不足すると皮膚症状が悪化します。ビタミンB群を含む食品は積極的にとってください。
 食事で補いきれない場合は、医師にビタミン剤を処方してもらうことができますので、かかりつけの医師に相談するとよいでしょう。
 いうまでもありませんが、ストレスを溜め込まないようにする、睡眠不足にならいようにすることも、病気の再発予防の基本です。

繰り返しやすい病気であることをしっかり認識する必要があるのですね。

住吉 はい。なかなか治らないと訴える患者さんもいますが、症状がよくなっても油断をせず、根気良くセルフケアを続けてほしいですね。

| 院長ブログ | 22:37 | comments(8) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
初めまして。
頭皮の件でご質問させて頂きたいのでよろしくお願いいたします。

私は数年前からとくに冬になると頭皮にかゆみが出てかさぶたになったり、耳の後ろや生え際もかゆくかぶれます。

洗髪をしても3〜4時間後には頭皮が臭い脂が出てくるような気がし、実際に翌朝は頭皮が脂っぽく臭いますし、前髪がおでこにくっついたりもします。

シャンプーを色々と変えてもあまり症状は改善されません。

病院に伺ったところある先生は脂漏性湿疹と診断され、ある先生は脂漏性湿疹はもっとひどい症状だからただの湿疹じゃないか?と診断されました。

私自身も色々な情報から脂漏性湿疹だと思っておりますが、貴院では脂漏性湿疹の診断をする時は菌の有無を検査されますでしょうか?

お忙しいと思いますがご返信頂けると幸いです。
| あんじゅ | 2012/09/28 2:11 AM |
「あんじゅ」さんの質問に回答いたします。

脂漏性皮膚炎というのは、脂漏部位に生じる皮膚炎という病名です。

脂漏性皮膚炎の悪化要因に1つに癜風菌の増殖がありますが、もともと癜風菌というのは皮膚の常在菌です。
ですから、脂漏性皮膚炎と診断するために癜風菌の有無を確認するようなことは、通常行っておりません。

以下のブログも参考にしてください。

「脂漏性皮膚炎の治療」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=698752
| 院長 | 2012/10/06 7:52 AM |
はじめまして。
顔面の脂漏性皮膚炎について下記の四点をご教示いただきたくお願い申し上げます。
1 一般に寛解までの期間はどの程度か?
2 にきびが混在しているが、脂漏性皮膚炎による悪影響はあるか?
→冬場ににきびが出来ることはないが、現在10個以上の白にきびあり。
3 ニゾラールをベースにロコイドクリームを脂漏部位に併用しているが最長併用可能期間は?にきびへの影響は?
4 ニゾラール、ロコイド、プロトピック無効の際の次の一手は?
参考までに治療歴を以下に。
2012年5月ごろより、赤みに加えて、にきびが突然多発し、近隣の開業医にて、にきびと診断される。ダラシンTゲル、ミノマイシン処方され、二ヶ月試すが、変化なし。その後、アクアチムクリームへと変更され、経口抗菌剤を変更されるが変化なし、にきびと赤みは悪化。2012年11月、近隣の大学病院にて脂漏性皮膚炎とにきびの混在と診断を受け、プロトピック軟膏とクラリスを二週間使うがほぼ無効、その後、ニゾラール4週間使い多少改善傾向、現在ニゾラールをさらに10日、気になる部位のみロコイドを併用している。来年の21日の再診までは、ロコイドとニゾラール併用にて治療を指示されている。目の周り以外は全て未だに赤みがあり、特ににきびの悪化が著しくなってきた。
邪推ながら、冬の低温低湿が脂漏性皮膚炎を悪化させ、結果として、遊離脂肪酸による異常角化が起こり、にきびが出来ていると思っています。
ご多忙の折、恐縮ですが、何卒助けて頂ければ幸いです。
| たける | 2012/12/26 7:53 PM |
「たける」さんの質問に回答いたします。

「脂漏性皮膚炎」は、症状も悪化要因も人によって異なります。
例えば、皮膚疾患であれば「アトピー性皮膚炎」や「蕁麻疹」、内科疾患であれば「肝機能障害」や「高脂血症」などと同様です。
悪化要因となる食生活や生活習慣が改善されれば、すぐに症状も軽快するかも知れません。
逆に悪化要因が重なれば、すぐに症状が悪化するかも知れません。

このブログ上で診察を行うことはできませんが、ニキビに対して「脂漏性皮膚炎」が良い影響を及ぼすという話は聞いたことがありません。

治療が長期に及んでいることが不安なのであれば、実際の症状を診察している担当医とよく相談するようにしてください。

一般的な治療法で改善が期待できないような重症な症状であれば、大学病院などを紹介してもらうなどの相談を担当医と行い、診断を確定するところから考え直す必要があるのかも知れません。
もし、診断が「脂漏性皮膚炎」なのであれば、治療薬剤を変更する以前に、生活習慣(十分な睡眠、バランスの良い食事など)の改善を見直す必要があると思われます。
詳しくは、実際の症状を診察している担当医から説明を受けるようにしてください。

以下のブログも参照ください。

「脂漏性皮膚炎の治療」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=698752
| 院長 | 2012/12/31 7:18 AM |
はじめまして。左側のもみあげの部分にかゆみから赤くなり、皮膚科に行ったところ、部分的なので、汗からの影響という事で、ロコイドを処方されました。使用すると3日ほどで赤みも痒みもなくなりますが、使用をやめるとまた痒みと赤みが出る状態です。
カビが原因かと思い、抗真菌剤の事を先生に聞きましたが、カビが原因なら、ステロイドで一時的にでも症状は治まる事はないし、悪化するはずと言われ、抗真菌剤を処方してもらえませんでした。
他に原因が考えられないのですが、やはりカビからきてる痒みではないのでしょうか?
| みき | 2013/12/06 9:57 PM |
「みき」さんの質問に回答いたします。

まず、このブログ上で診察を行うことはできません。
ですから、実際の症状を診察せずに、現在の皮膚症状の診断や治療あるいは原因についてコメントすることは困難であることをご理解ください。


頭皮は、いわゆる脂漏部位であるため「脂漏性皮膚炎」を生じやすい部位であると言えます。

脂漏性皮膚炎の悪化要因は様々であり、マラセチアという皮膚に常在している真菌の増殖も悪化要因の1つと考えられています。
他にも、食生活や生活習慣、ストレス、乾燥など様々な悪化要因が考えられます。

日常生活の見直しにより症状が改善すれば、それが最も望ましいと言えます。
しかし、脂漏性皮膚炎は「皮膚炎」ですので、皮膚炎の重症度に応じた治療を皮膚科で行っています。


また、湿疹の治療効果があるにも関わらず、治療を止めるとすぐに再燃するということは、そもそも湿疹が十分に治まっていないという可能性も考えられます。
湿疹が治まっても、すぐに外用を中止せず、症状の再燃が無いことを確認しながら徐々に外用量や外用回数を減らしていく必要があるのかも知れません。


湿疹治療における外用療法は、繰り返しの多いアトピー性皮膚炎の治療にも重なる部分がありますので、以下のブログも参考にしてください。

「脂漏性皮膚炎の治療」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=698752
「治せ!アトピー性皮膚炎」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=1197325
| 院長 | 2013/12/09 6:15 PM |
はじめまして。
抜け毛で1年くらい悩んでます。

昨年の6月にシャンプーをノンシリコンに変えて、泡立ちが悪かった為シリコン製の頭皮用のブラシみたいな物を使って洗っていました。
暫くして、抜け毛が気になりだし9月に入り頭皮に痒み、痛みの症状が出始めました。
日差しに当たると、日焼けをしたように頭皮がジリジリ痛みます。
病院で診てもらったら『赤みと湿疹が出てます』と言われリンデロンローションを処方して貰いました。
1週間くらい付けてましたが改善がみられなかったので、使用を止めました。
その後も、痛痒さと抜け毛が治らないので他の皮膚科に行きましたがやはり改善がみられなかったです。
今も抜け毛が続いており、地肌が見えるようになり、薄くなってきような気がします。
今後も、抜け毛が続くと思うストレスでどうかなりそうです。

現在は、以前のような痛痒さは無くなってきましたが、軽い痒みはあります。
このままの状態でいいのでしょうか?薬での治療が必要なのか?シャンプーに問題があるのか?よくわかりません。

お忙しとは思いますが、ご回答をお願いします。
| ようこ | 2016/07/06 11:17 AM |
「ようこ」さんの質問に回答いたします。

残念ながら、このブログ上で診察をすることはできません。
「自己判断にて1週間で治療を中止したこと」「前医からの紹介ではなく他院を受診したこと」「その後も症状が改善していないこと」を踏まえた上で、実際の症状を診察をしていない私が「このままの状態でいいのでしょうか?」という質問に回答することはできません。
心配な症状であれば、皮膚科専門医の診察を受け、実際の症状を診察した医師から詳しい説明を受けるようにしてください。
| 院長 | 2016/07/07 12:43 AM |
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