CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 
<< June 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
MOBILE
qrcode
<< 「Where Them Girls At」David Guetta | main | 「Immigrant Song」Led Zeppelin >>
オロパタジン(アレロック)は抗アレルギー作用が強い?


蕁麻疹(じんましん)や湿疹皮膚炎の治療では、アレルギー反応を抑制したり痒みをやわらげたりする効果のある、抗ヒスタミン薬という内服薬(飲み薬)がよく使用されています。

ヒスタミンというのは、アレルギー反応や炎症反応などで重要な働きをしている情報伝達物質であり、ヒスタミン受容体(H1受容体)というタンパク質と結合することで、様々なアレルギー疾患を引きおこす原因になっています。

ヒスタミン受容体には4つの種類(H1受容体〜H4受容体)があり、アレルギー反応や炎症反応に関わっているのは H1受容体です。
そのため、H1受容体を選択的にブロックする働きのある薬剤が、抗ヒスタミン薬として蕁麻疹湿疹皮膚炎の治療に用いられている訳です。

抗ヒスタミン薬は、第1世代第2世代に大別されています。
第1世代抗ヒスタミン薬は、血液脳関門を通り抜けて脳内に達してしまうため、しばしば眠気などの副作用インペアード・パフォーマンス)が問題となります。
近年では、このような副作用が少なく、効率良く H1受容体をブロックできる第2世代抗ヒスタミン薬が増えてきました。

昨年の Nature という学術誌に、H1受容体の結晶構造(立体構造)を解明するような論文が掲載されました。
これによると、レボセチリジン(ザイザル)やフェキソフェナジン(アレグラ)といった他の第2世代抗ヒスタミン薬よりも、オロパタジン(アレロック)の方が H1受容体との結合安定性が高いことが示されていました。

つまり、同じ第2世代抗ヒスタミン薬であっても、化学構造のわずかな違いによって、その効果持続性に違いが出るということです。
特にアレロックは、H1受容体との結合部位が他の抗ヒスタミン薬と異なるため、H1受容体を選択的に強力にブロックしている可能性が示されたことになります。

今後は、さらに副作用が少なく、さらに有効性の高い抗ヒスタミン薬の開発が進むことが望まれます。


上の写真は、秋田県・栗駒高原で撮影した写真の一部です。
(撮影:住吉孝男)
| 院長ブログ | 10:07 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
質問です。よろしくお願いします。
慢性蕁麻疹の治療で約1年間ぐらいアレロック5咾肇優マレルミン6咾鯆晩飲んでいます。
抗ヒスタミン薬は症状が出ている場合種類を変えずに長期で飲んでも耐性が出来て効き目が無くなったりしないのですか?
あと長期で飲む場合肝臓の検査などはした方がよいのですか?
| たこ | 2012/02/17 10:42 PM |
「たこ」さんの質問に回答いたします。

抗ヒスタミン薬というのはヒスタミン受容体をブロックする薬剤ですが、それに対する耐性という話は、聞いたことがありません。

なお、他の薬剤についても言えることですが、内服薬を長期間服用する場合には、必ず血液検査を行うべきであると考えます。
例えば、肝臓で代謝される薬剤を長期に服用する場合は、肝機能障害を生じていると薬剤が十分に排泄されなくなりますし、その内服薬によって肝機能障害を生じている可能性も考慮する必要があるからです。

以下のブログも参考にしてください。

「慢性蕁麻疹」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=212659
「かゆみ止めの飲み薬」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=227576
「蕁麻疹の薬はいつまで飲めば良いの?」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=549382
| 院長 | 2012/02/21 10:27 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/trackback/1197364
トラックバック