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じわじわやってくる「低温やけど」に気をつけて!


全国の薬局・薬店にて配布されている健康情報新聞「月刊みすみ」2012年2月号に、当クリニックでの取材記事が掲載されましたので紹介いたします。


やけどというと、熱湯やストーブなど、熱いものが原因になると思いがちですが、温度が低いもので起こる低温やけども、この時期少なくありません。


低温でもやけど?

 人間の身体には、熱いものなどに触れたとき、瞬時に「熱い」と判断し、離れようとする仕組みが備わっています。
 ですから、普通のやけどでは皮膚の表面は損傷が大きくても、内部深くまで影響が及ぶことは少ないのです。しかし、自分にとって心地よい温かさに思う温度(体温より少し高いくらい〜熱いと感じない程度)でも、長時間肌に触れ続けると、やけどを起こすことがあります。これが低温やけどです。
 通常、皮膚の表面から入った熱は血液の流れを介して全身に送られ、熱が分散されますが、熱源がずっと皮膚に触れ続けて圧迫していると、熱の逃げ場がなくなります。そうなると、熱は皮膚の内部の深くまで伝わり、ダメージを与えていくのです。50度では3分間、44度で6時間以上密着していると、皮膚の損傷を起こすといわれています。
 低温やけどは、表面が赤いだけで軽く見えるのですが、内部まで損傷を負っていることが多く、また、自分がやけどをしているということに気づくのが遅いため、気づいたときには、潰瘍や壊疽を起こしていたということも少なくありません。こうなってしまうと治療にも時間がかかりますし、傷跡が残ってしまうこともあります。


原因は身近に…

 ここ3、4年前から、湯たんぽによる低温やけどの患者さんが多くなっています。
 最近の湯たんぽはプラスチック製のものや、電子レンジで温めて使うタイプなど、手軽に使用できるものが多くあります。これらは、昔の湯たんぽのようにタオルで何重にも巻かないと熱くて触われないものとは異なり、それほど熱くならないので、直接肌につけて使用してしまい、低温やけどになってしまうケースが多く見られます。
 低温やけどの多い部位は下半身で、とくにすねやくるぶしなど、皮膚の下にすぐ骨があるような皮膚の薄い場所が要注意です。こうした場所は、毛細血管が圧迫されやすく、血行が悪くなって、重傷化しやすいです。高齢者は、皮膚が薄くなっているため、さらに注意が必要です。
 また、糖尿病で手足の末端の感覚が鈍くなっていると、熱さなどを感じにくいので、やけどに気づかない場合があります。


正しく使用して快適ライフを!

 湯たんぽが悪いわけではなく、正しく使用すればエコにもなり、あなたの生活をよりよくするものとなります。
 湯たんぽはタオルなどでくるみ、ときどきあてる位置をずらしたりして長時間同じ場所にあてないようにしましょう。寝るときの寒さ対策に使用したい場合は、寝る前に湯たんぽを布団に入れて温めておき、寝るときには身体に直接触れない位置に移動させましょう。カイロは、貼るタイプでしたら直接肌に貼らず衣服などの上から貼り、上から押さえつけないように気をつけましょう。
 いずれも使用する際の注意書きをよく読み、正しく使用してください。そしてちょっと皮膚がおかしいなと感じたら皮膚科を受診してください。


東京都墨田区 住吉皮膚科
院長 住吉孝二 先生
1998年順天堂大学医学部卒業、同大学院修了。
同大学准教授を経て現職。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。
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