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「酒さ」の分類


酒さ」とは、赤みブツブツとした丘疹が混在したような、多彩な症状を呈する疾患です。

顔の赤みには、慢性的な毛細血管の拡張によるものから、一過性の赤みまで様々な症状が挙げられています。
主に、30歳以降色白な人にみられる症状なのですが、その原因は不明とされています。

また、ニキビ尋常性ざ瘡)や酒さ様皮膚炎顔面播種状粟粒性狼瘡といった似たような症状の疾患があり、酒さの診断基準が明確にされていないことから、混乱を招く場合も多いようです。


多彩な酒さの症状を分類するために、今まではステージ分類がよく使用されていました。

<ステージ分類>
 第1度酒さ(紅斑性酒さ)
 第2度酒さ(酒さ性ざ瘡)
 第3度酒さ(鼻瘤)


しかし、実際の経過を見てみると、第1度酒さ紅斑性酒さ)→第2度酒さ酒さ性ざ瘡)→第3度酒さ鼻瘤)と進行していくとは限らず、赤ら顔だけ継続する場合や、鼻瘤などの結節症状から生じる場合があるようです。
つまり、第3度酒さというのは第1度酒さの重症型とは限らず、異なる病態である可能性があるということになります。

そのため、最近ではサブタイプ分類が提唱されるようになってきました。

<サブタイプ分類>
 紅斑・血管拡張型
 丘疹・膿疱型
 鼻瘤型
 眼型


しかしながら、酒さという病態には、まだまだ不明な点が多く、原因も明らかにされていません。
そのため、様々な治療が試みられているものの、なかなか軽快せず慢性に経過することが多いというのが現状と言えます。

ですから、酒さの増悪因子として挙げられている、飲酒香辛料などの刺激物の摂取温熱あるいは寒冷刺激紫外線照射による刺激などを避けることが、日常生活において最も重要であることに変わりはありません。


上の写真は、沖縄県・美ら海水族館で撮影したものです。
(撮影:住吉孝二
| 院長ブログ | 11:53 | comments(12) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
酒さによる毛細血管拡張で悩んでいます。
ぶつぶつはありませんが顔、特に鼻から頬にかけてが赤いです。
ステロイドやプロトピック、ミノマイシンを使用しましたが改善しませんでした。
血管拡張の原因としては個人差があるとは思いますが、血行不良で血管が詰まっているのでしょうか?
また、炎症を起こした皮膚を修復するために血管が新しく作られる(血管新生)と聞いた事があるのですが、それが炎症後も元に戻らなくなっているということも考えられますか?
先生の意見としてお聞かせください。よろしくお願い致します。
| さーちゃ | 2011/05/03 12:43 PM |
はじめまして(*^^)v
酒さについて、調べているうちに先生のブログに辿り着きました。私の母が数か月前より顔にぶつぶつ&赤みがひきません。特にお酒やコーヒーを飲んだ後、温度変化が激しい時などは赤みも酷く、たまに症状が回復するのですが、以前のようには戻りません。最近近くの皮膚科に行き、そこでは「花粉症からくるアレルギー」だと診断され、ステロイド→違う軟膏というふうに治療がされています。しかし、一向によくなる気配がなく、花粉症のだいぶ前より症状が出ていたので、おかしいと思い調べてみると、酒さの症状にそっくりでした。もちろん素人では判断できませんが、調べてみても近く(横浜)で酒さをみてくれる皮膚科があまりないようでした。 横浜でも先生のような酒さを見ていただける病院をご存じでしょうか。
なければ、住吉皮膚科を受診したいと思っているのですが、もし酒さだった場合はどのような治療になるのか、または長期で通わなければならないかなど、おわかりの範囲で教えていただけますでしょうか。

長々とすみません。宜しくお願い致します。
| ayumi | 2011/05/06 5:11 PM |
「さーちゃ」さんの質問に回答いたします。

本文中にも記載した通り、「酒さ」の原因は不明とされています。
ですから、個人の皮膚科医である私には、その原因を解説することはできません。

実際に困っている症状に応じて治療が行われていると思いますが、毛細血管拡張だけの症状であれば、レーザー治療などの美容的な治療が選択されるべきだと思います。
実際の症状を診察している担当医と相談し、レーザー治療を行っている皮膚科や形成外科(美容外科)を受診されてはいかがでしょうか。
| 院長 | 2011/05/06 10:45 PM |
「ayumi」さんの質問に回答いたします。

「酒さ」というのは特に珍しい疾患ではなく、ありふれた症状であるため、どの皮膚科でも診察を受けることができます。

また、その人の治療効果に応じて、あるいは症状に応じた治療を選択していくことになると思いますので、実際の症状を診察している皮膚科専門医などの担当医と相談されてはいかがでしょうか。

皮膚科専門医は、日本皮膚科学会のホームページの皮膚科専門医マップで検索することができます。
横浜市であれば、200人くらいは皮膚科専門医が在籍していると思われます。

「日本皮膚科学会」
http://www.dermatol.or.jp/
| 院長 | 2011/05/11 11:11 AM |
はじめまして。
私はぶつぶつはなく、ただ赤い顔に悩んでいます。
かゆみもほとんどないです。ただ、脂漏はあります。
酒さと酒さ様皮膚炎の症状の違いは何でしょうか?
(かゆみ、脂漏など)
また、酒さ様皮膚炎の場合は何もつけないことが一番の治療で一年ほど経過すればよくなるとよく耳にしますが、酒さの場合も同じなのでしょうか?それとも酒さは進行性の病気のため何もしないよりはスキンケアをした方がよいのでしょうか?
よろしくお願いします。
| ぴんず | 2011/09/02 8:45 PM |
「ぴんず」さんの質問に回答いたします。

「酒さ」というのは、ブログ本文中にも記載した通りの症状であり、慢性に経過する疾患と言えます。
酒さの増悪因子としては、アルコールや香辛料などの刺激物、温度変化による刺激、紫外線による刺激など、様々なものが考えられていますので、これらを避けることが重要と言えるでしょう。

一方の「酒さ様皮膚炎」というのは、酒さの似た症状であることから名付けられています。
「ステロイド酒さ」とも呼ばれることがあるように、主にステロイド外用薬を不適切に使用した場合に生じやすい症状と言えます。

以下のブログも参考にしてください。

「酒さ」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=582408
「酒さ様皮膚炎」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=590920
| 院長 | 2011/09/12 11:12 AM |
先日、地元の病院で酒さと診断されました。

疑問なんですが、酒さは毛細血管が必ずあるものですか?

私の場合、毛穴の黒づまりの周辺が赤く、その結果として鼻が赤いという感じです。

これも酒さなのでしょうか?
| しんぷく | 2011/09/22 11:16 AM |
「しんぷく」さんの質問に回答いたします。

質問の内容がよく分かりませんでしたが、自分なりに判断して回答してみます。

皮膚には毛細血管があります。
毛細血管の中には血液が流れており、その毛細血管が拡張すると皮膚が赤く見える訳です。

なお、このブログ上で診察をすることはできませんので、診断等については、実際の症状を診察している担当医から詳しい説明を受けるようにしてください。
| 院長 | 2011/10/02 3:15 PM |
酒さの治療をしています。院内で作られたフラジール軟膏を塗って、湿疹が強いときにミノペンを1日1回10日間くらい飲むようにと言われています。最近、眉と眉間、両頬に湿疹が多く赤みも強いです。プロトピックが処方されていますがほてり感があり使っていません。ミノペンを飲み始めています。軟膏を塗って更に悪くなっているのではないか、酒さではなく脂漏性湿疹なのではないかと思ったりしています。酒さと脂漏性湿疹の違いはどこで区別できるのでしょうか。
| kara | 2012/01/19 10:45 PM |
「kara」さんの質問に回答いたします。

顔面のみに出現する皮膚疾患は多数ありますので、中には診断が難しいものや、複数の疾患が重なっている場合もあるでしょう。

一般に「酒さ」というのは、毛細血管の拡張による顔の赤みといった症状から、鼻にニキビのような結節を形成するような症状まで多彩であり、悪化要因として、飲酒や香辛料などの摂取、温熱・寒冷刺激、紫外線照射などが考えられています。
湿疹や皮膚炎ではありませんので、痒みを伴うことは少なく、ピリピリ感や火照り感を伴うことが多いようです。

一方の「脂漏性皮膚炎」というのは、いわゆる脂漏部位(頭皮、額〜眉間、鼻の周囲、耳介など)に生じる皮膚炎であり、日常の生活習慣や食生活などの影響を受けやすいのが特徴と言えます。
湿疹や皮膚炎の類いですから、悪化すれば皮が剥けたり痒くなったりします。

以下のブログも参考にしてください。

「酒さ」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=582408
「酒さ様皮膚炎」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=590920
「顔面播種状粟粒性狼瘡(LMDF)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=171732
「脂漏性皮膚炎」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=117348
「脂漏性皮膚炎の治療」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=698752
| 院長 | 2012/01/27 11:06 AM |
酒さと脂漏性皮膚炎の違いについての説明ありがとうございました。診察医は酒さと診断しているのでその治療をしています。数年前に顔に発疹ができた時に、受診した別の皮膚科でニゾラールが処方されて効果がありました。フラジールを塗っても全く効果がないのですが、酒さにニゾラールを使用すると悪化しますか。
お勧めの日焼け止めがあれば教えてください。
| kara | 2012/02/25 10:42 PM |
再び「kara」さんの質問に回答いたします。

ニゾラールは抗真菌薬であり、人によっては接触皮膚炎(かぶれ)を生じる場合があるでしょう。
過去に外用した経験があるのであれば、その心配も少ないと思われます。

「日焼け止め」というのは、保険診療で扱うことができませんので、市販されているものを試していただくしかありません。
ちなみに当クリニックでは、クリニック限定のDRXシリーズを取り扱っております。

以下のブログも参考にしてください。

「サンスクリーン剤(日焼け止め)」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=630144
「サンスクリーン剤(日焼け止め)の選び方」
http://blog.sumiyoshi-clinic.com/?eid=693625
「ディーアールエックス&#174; UVプロテクター」
http://www.drx-web.com/products/prod_uv.htm
| 院長 | 2012/02/29 11:49 AM |
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