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アレロック錠とジルテック錠に新薬!?


現在、蕁麻疹アレルギー性鼻炎の治療、あるいはアトピー性皮膚炎などの湿疹・皮膚炎痒みに対する治療薬として、第2世代の抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレジオン、アレロック、クラリチン、ジルテック、タリオンなど)がよく使用されています。

近年になって、第1世代の抗ヒスタミン薬(アタラックス、タベジール、ペリアクチン、ホモクロミン、ポララミンなど)が使用されなくなってきた大きな理由は、眠気などの鎮静作用やインペアード・パフォーマンス気付きにくい能力低下)といった副作用にあります。


今年の年末にかけて、第2世代の抗ヒスタミン薬の中でも比較的効果が高いと言われているアレロック錠ジルテック錠新薬が登場します。
正確には、口腔内崩壊錠であるアレロックOD錠剤形追加と、ジルテックの光学異性体であるザイザル新発売です。


アレロックOD錠は、従来のアレロックと同じ成分の口腔内崩壊錠です。
気になる味は「パイナップル味」です。
しかし、パイナップル味を期待して味わってしまうと、さすがに抗ヒスタミン薬特有の苦みが出てきてしまいます。

最近、7歳から使用できるようになったアレロック錠ですが、水無しで服用できるOD錠が追加されることで、更に飲みやすくなるかも知れません。
アレロックOD錠が使用できるのは、11月24日からです。


ザイザル錠の主成分であるレボセチリジン塩酸塩は、ジルテック錠の主成分であるセチリジン塩酸塩の治療効果を発揮する「R体」のみからなる製剤だそうです。
「R体」の対となる「S体」には、治療効果はないが副作用の可能性があると言われています。
つまり、この「S体」が除外されているザイザルは、従来のジルテックよりも副作用が少なく有効性が高いと考えられています。

こちらは昨日、厚生労働省の承認を得たようであり、実際にザイザル錠を使用できるようになるのは、12月からだそうです。
ザイザル錠を7歳〜14歳の小児が服用する場合は、1日2回に分けて半錠ずつ服用します。


上の写真は、北海道・美瑛で撮影した夕焼けの様子です。
(撮影:住吉孝二
| 院長ブログ | 00:34 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
セチリジン塩酸塩の「S体」には、治療効果がありますよ
| 大学病院医師 | 2010/11/06 8:48 AM |
「大学病院医師」さん、適切な指摘をありがとうございます。

確かに、厳密にはセチリジン塩酸塩のS体(デキストロセチリジン)にもヒスタミン受容体への不安定な結合があるため、若干の抗ヒスタミン作用があります。

しかし、ヒスタミン受容体への親和性はR体(レボセチリジン)の方がS体の約30倍も高いと言われています。
また、R体のヒスタミン受容体からの解離半減期が140分以上あるのに対し、S体解離半減期は6分程度だそうです。
さらに、実際に行われた臨床試験においては、S体だけを投与しても治療効果が無かったという報告もあります。

つまり、R体のみからなる製剤である「ザイザル錠」は、不安定な結合をしてしまうS体を含む製剤(ジルテック錠など)よりも、効率良く持続的な効果が期待できると言えます。

なお、今回のブログ記事は、製薬会社から提供された資料および厚生労働省の薬事・食品衛生審議会資料を参考に記載しました。
| 副院長 | 2010/11/08 6:54 PM |
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