2010.01.15 Friday
尋常性乾癬と肥満

「尋常性乾癬」は、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性に経過する皮膚疾患です。
発症の原因には、主に遺伝的要因と環境要因の2つあると考えられています。
また、以前から尋常性乾癬の患者さんには「肥満」の傾向があると言われていました。
肥満とは、体重が多いということではなく、脂肪組織が過剰に蓄積した状態のことです。
昨年、尋常性乾癬の患者さんでは、健康な人と比べて BMI(Body Mass Index)や体脂肪率が高く、内臓脂肪の量も多いという結果が国内においても報告されました。
さらに、BMI や体脂肪率が高くなるにつれて尋常性乾癬の重症度も高くなり、内臓脂肪の量が多いほど尋常性乾癬の症状も重症であることが明らかになりました。
つまり、尋常性乾癬の治療では、肥満にならないように生活習慣を改善したり、体重コントロールを行うことも重要であるということです。
上の写真は、ドバイで撮影したゴールドスークの様子です。
(撮影:住吉孝二)