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IgA血管炎

IgA血管炎」とは、以前は「アナフィラクトイド紫斑」と呼ばれていたもので、小児若年者に多い疾患です。

左右の下肢、特に膝から足の甲にかけてポツポツと触れる紫斑が出現します。

紫斑とは、皮膚または皮下組織への内出血ですので、押しても赤紫色は消えません

重症例では、紫斑だけでなく水疱化や潰瘍化がみられることもあります。


子供では、風邪などの感染症に続いて発症することが多く、腹痛関節痛を伴うことが多いのも特徴です。

まれに糸球体腎炎下血などの消化器症状を起こすことがあるため、皮膚以外にも症状がある場合は、腎臓や消化器の精密検査が必要になります。


IgA血管炎は、IgA免疫複合体皮膚の血管に沈着して発症するため、診断の確定には皮膚生検を行う必要があります。


安静にしていると症状は良くなりますが、日常生活に戻り、運動や立ち仕事が多くなると悪化してしまいます。

つまり、一番の治療安静にすることです。

症状によって、血管強化薬止血薬などを用いて治療したり、重症の場合にはステロイドの内服を使用することもあります。

皮膚症状は1ヵ月くらいで治ることが多いですが、状況によっては再発することもあります。


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手湿疹

手湿疹」とは、手に刺激物質等が接触することによって生じる湿疹のことです。
つまり、手に生じる接触皮膚炎の一種であると考えることができます。


接触皮膚炎」には、アレルギー性の接触皮膚炎刺激性の接触皮膚炎があります。
手湿疹の場合は約70%が刺激性の接触皮膚炎であると言われています。

原因となる刺激物質との接触を完全に避けることができれば、手湿疹は完治するはずですが、なかなか手を刺激せずに日常生活を送ることはできません。
特に、アトピー性皮膚炎のように乾燥肌であったり、指先へ負担がかかる仕事が多いと、治りにくい場合がよくあります。


最も頻度が高いと言われる刺激性の手湿疹は、主に利き手(親指・人差し指・中指)の指先から湿疹が始まります。
乾燥して、指先の指紋が見えなくなったり、ひどくなると亀裂を生じるようになります。
これは「進行性指掌角皮症」と呼ばれる症状であり、美容師主婦など水仕事が多い人によくみられます。

中年以降の男性では、手の平の角質が分厚くなる「角化型手湿疹」を生じることがあります。
ひどくなると、ひび割れたような亀裂もみられるようになります。
同じような症状が、足の裏にも生じることが多いのが特徴です。
残念ながら、明らかな悪化要因が見つからないことが多いようです。

夏の汗をかき始める時期に悪化する「汗疱型手湿疹」というタイプもあります。
強い痒みを伴うことが多く、手の平から指の側面にかけて小さな水疱がたくさん出現します。
異汗性湿疹」とも呼ばれ、足の裏から側面にも同様の症状がみられることがあります。


疑われる原因が推測される場合には、それぞれの検査を行います。
例えば、ラテックスアレルギーが疑われる場合には、血液検査でラテックスに対する抗体価を測定することができます。

異汗性湿疹の場合には、ニッケルクロムなどの金属アレルギーが悪化要因になっている可能性があるため、金属パッチテストを行う場合があります。
※ 当院では金属パッチテストを行っておりませんので、必要に応じて大学病院等を紹介しています。


手湿疹原因が明らかな場合は、その原因抗原や刺激物質から避ける工夫や努力が重要になります。
ハンドクリーム等の保湿剤や、グローブ(保護手袋)を用いたスキンケアも有効です。

湿疹の治療には、重症度に応じてステロイド外用薬を使用します。
手の平や指の腹側には、汗の腺は多数ありますが、薬剤が浸透していく毛孔が全く無いため、外用薬の効きが良くありません。
加えて、水仕事など指先を使った作業が多いと、すぐに外用薬が落ちてしまいます。
ですから、比較的強いランクのステロイドを、こまめに塗る必要があります。
家庭にあるラップなどを用いた密封療法も効果的です。

痒みに対して抗ヒスタミン薬の内服を併用したり、最も強いランクのステロイド外用薬を使用しても症状の改善がみられない場合は、紫外線治療などの光線療法を行う場合があります。
※ 当院では光線療法を行っておりませんので、必要に応じて大学病院等を紹介しています。

また、ステロイドの内服免疫抑制薬の内服といった全身的治療を行う場合もありますが、副作用を最小限に抑えるため、短期間の使用に止める必要があります。

これらの治療は、皮膚科専門医の診察を受けた上で、適切な治療を選択するようにしましょう。


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日光黒子(老人性色素斑)

皮膚科で「しみ」と言えば「肝斑(かんぱん)」を意味しますが、世間一般に「しみ」と呼ばれている色素斑は「日光黒子(にっこう こくし)」であることが多いようです。

日光黒子」は、30歳頃から徐々に生じるようになり、40歳代の約6割、50歳代の約8割、60歳以上になるとほぼ全ての人に出現すると言われている皮膚症状です。

老人性色素斑」とも呼ばれていますが、その発症には慢性的な日光暴露による「光老化」の機序が明らかになっており、一概に老化現象と言い切れない面もあります。

皮膚の光老化の一種ですから、日光(紫外線)に当たる機会の多い(特にコメカミ)、手背(手の甲)などに褐色の色素斑として出現します。

雀卵斑(そばかす)のように数mm程度の小さな色素斑が多発する小斑型と、融合して数cmにも拡大することがある大斑型があります。

海水浴の後など、肩から背中に生じる「光線性花弁状色素斑」も日光黒子の一種と考えられています。


日光黒子を少しでも予防する対策としては、日焼け止め(サンスクリーン剤)を使用するなど、遮光を心がけることが最も重要になります。

ハイドロキノンなどの美白剤や、Q-スイッチ付レーザー治療IPLによる光治療などが行われていますが、いずれも自由診療であり保険適応ではありません。
※ 当院では、サンスクリーン剤ハイドロキノン美容液ビタミンC美容液トレチノイン軟膏の販売を行っていますが、レーザー治療やケミカルピーリングなどは行っておりません。

日光黒子から、隆起した「脂漏性角化症老人性疣贅)」を生じることもあり、その場合は液体窒素療法などで隆起した病変の治療を行います。

※ 液体窒素療法は保険適応であり、当院でも行っています。

黒色が非常に濃い場合や、色素斑が急激に拡大している場合には、悪性腫瘍基底細胞癌悪性黒子悪性黒色腫など)である可能性もあります。

気になる色素斑がある場合には、早めに皮膚科専門医を受診するようにしましょう。

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尋常性疣贅(いぼ)の治療経過

尋常性疣贅(じんじょうせい ゆうぜい)」とは、俗に言う「いぼ」のことであり、ウイルスが皮膚に感染して生じます。

小さな傷などからウイルスが入り込むと考えられており、主に足の裏手の指先にできます。

「足にウオノメができました」と言って来院される小児の99%以上は、尋常性疣贅でしょう。

ウイルスは皮膚の深いところにある細胞に感染するので、表面を削っているだけでは尋常性疣贅を取り除くことができません。

それどころか、尋常性疣贅の病変部には、鶏眼(ウオノメ)や胼胝(タコ)には見られない血管が入り込んでいるため、削っていくとすぐに出血してしまいます。

一般的な治療法は、液体窒素(−196℃)を用いた冷凍凝固療法です。

麻酔などの準備は必要なく、すぐに治療を受けることができます。

当クリニックでは、綿球に液体窒素を含ませて病変部に当てる処置を行っています。

効率良く治療していくために、週1回を目安に通院することをおすすめしています。

何回(何週間)で治りますか?」という質問を受けることがありますが、これは治療を始めてみないと分かりません。

2〜3ヶ月以内に治ってしまう場合が多いのですが、尋常性疣贅はウイルス感染症であるため、治療中に増大あるいは拡大してしまう場合もあるからです。

治療開始時

治療開始2週間後

治療開始4週間後

治療開始6週間後

尋常性疣贅多発している場合には、ヨクイニンエキスというハトムギの内服薬を処方することがあります。

ハトムギは、お茶として飲まれていたり、美容目的で購入している女性もいるように、少量の摂取では治療効果は期待しにくいと言えます。

そのため、ヨクイニンエキスは、大人であれば1日18錠、小児でも1日9錠を目安に処方しています。

数ヶ月経っても治らないような尋常性疣贅の場合は、炭酸ガスレーザーによる焼灼術や外用療法といった選択肢も考えるようにしています。

いずれにしても、尋常性疣贅のようなウイルス感染症は、必ず良くなると信じて治療を継続することが重要であると言えます。


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水疱性類天疱瘡(類天疱瘡)

水疱性類天疱瘡(すいほうせい るいてんぽうそう)」とは、単に「類天疱瘡」とも呼ばれ、主に60歳〜90歳の高齢者に多い疾患です。

手足から全身かけて、多数の大小様々な水ぶくれができます。

蕁麻疹のような赤みや強いかゆみを伴うことが多いです。

触るとすぐに破れてしまう尋常性天疱瘡の水ぶくれと異なり、水疱性類天疱瘡では破れにくい水ぶくれ緊満性水疱)ができるのが特徴です。

皮膚を標的とした自己抗体抗基底膜抗体)が産生され、自分自身の皮膚が攻撃を受けてしまう、いわゆる自己免疫疾患です。

水疱性類天疱瘡は、自己免疫性水疱症の中で最も頻度が高く、社会の高齢化に伴って増えていると言われています。

血液中の抗基底膜抗体抗BP180抗体)を検査することで診断を確定でき、病気の勢いを見るにも参考になります。

ステロイドの塗り薬のみで症状が治ってしまう軽症例もみられますが、一般的にはステロイドの飲み薬を用いて治療します。

ステロイドの飲み薬には比較的よく反応し、症状が軽快することが多いですが、抗菌薬(ミノサイクリン等)を用いることもあります。

重症の場合には、自己抗体を除去するために血漿交換療法を行ったり、大量γ(ガンマ)グロブリン療法を行う場合があります。

原因として、内蔵の悪性腫瘍が発見されることもありますので、全身の検査を行っておいた方が良いでしょう。

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