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硬化性萎縮性苔癬(硬化性苔癬)

硬化性萎縮性苔癬(こうかせい いしゅくせい たいせん)」とは、主に中年以降(50〜60歳代)にみられる皮膚の萎縮性病変です。
最近では、「硬化性苔癬(こうかせい たいせん)」と呼ばれることも多くなりました。

小さな象牙色の角化性丘疹が多発し、徐々に融合していきます。
長い時間が経過すると、表面に光沢のある皮膚病変(白色硬化性局面)に至ります。
痒みや痛みといった刺激感があるのも特徴の1つです。

女性の外陰部に生じることが圧倒的に多いのですが、まれに上半身などに生じたり、男性にみられる場合もあります。

限局性強皮症扁平苔癬などと見分けることが難しいため、診断を確定するには皮膚生検が必要になります。

加齢に伴う皮膚(真皮)の変化、あるいは免疫学的な要因なども考えられていますが、今のところ明らかな原因は不明です。
円形脱毛症尋常性白斑など、自己免疫疾患に合併して硬化性萎縮性苔癬を生じることもあるようです。

硬化性萎縮性苔癬を治療する場合、尿道口の狭窄などの合併症状があれば、外科的治療を選択することがあります。

一般的には、ステロイド外用薬で治療を行います。
効果が不十分であれば、タクロリムス外用薬を用いたり、光線療法を行う場合があります。

また、女児の外陰部病変自然消失することもありますが、中年以降の外陰部病変有棘細胞癌に移行する可能性もあるため、外科的治療を考慮する必要があります。
| 肌のあれこれ | 12:23 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
扁平苔癬様角化症(LPLK)

扁平苔癬様角化症(へんぺいたいせん よう かくかしょう)」とは、加齢に伴って皮膚に生じる脂漏性角化症老人性疣贅)や老人性色素斑などの部分に、扁平苔癬様の炎症反応を生じた病変のことです。

中年以降から高齢者に多く、皮膚の良性腫瘍に分類されています。


一般に扁平苔癬様角化症は、全体的に周囲の正常皮膚から少し盛り上がった局面状の形状をしています。

元になる皮膚病変に対する炎症反応を生じているため、やや赤みを帯びた褐色調の外観であることが多く、若干の痒みを伴う場合もあります。


外観からは、脂漏性角化症光線角化症日光角化症)などと見分けるのが難しい場合があります。

病理組織学的に、扁平苔癬のような炎症細胞(リンパ球など)の浸潤を特徴とする疾患であるため、診断の確定には皮膚生検が必要になります。


治療は、外科的切除あるいは液体窒素による凍結療法などが行われています。
| 肌のあれこれ | 17:32 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
稗粒腫

稗粒腫はいりゅうしゅ)」とは、主に顔面に生じる1〜2mm程度の小さな角質の塊です。
目の周りに生じることが多く、白い粒々のような外観から、ニキビざ瘡)と間違えられることもあります。

乳幼児の稗粒腫は、自然に脱落して無くなってしまうことが多いため、通常は治療を行いません。
しかし、大人に生じた稗粒腫はなかなか自然に脱落することがなく、徐々に大きく目立ってくる場合があります。

見た目の症状が気にならなければ、無理に取る必要はありませんが、美容的な観点から治療を希望される方が多いようです。

稗粒腫は、皮膚の浅い所(表皮内)に生じた角質の塊ですから、その白い塊を取り出してしまえば綺麗になります。

比較的大きな稗粒腫であれば、注射針を用いて小さく切開することで摘除することが可能です。
ところが、小さな稗粒腫や眼瞼の縁に近い部位に生じている場合は、簡単に摘除できない場合もあります。

部位や大きさなどの状況によっては、液体窒素療法を試みることもあります。

炭酸ガスレーザーを扱っている医療機関では、局所麻酔を行ったうえで、レーザー治療を行うことも多いでしょう。
なお、当クリニックではレーザー治療を行っておりませんので、希望される方には他の病院やクリニックを紹介するようにしてます。
| 肌のあれこれ | 18:14 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
虫刺症(蚊刺症)

虫刺症(ちゅうし しょう)」とは、(か)やブユ(蚋)、アブ(虻)などの昆虫に刺されて生じる皮膚炎の総称であり、いわゆる「虫さされ」のことです。
都心で最も多くみられる虫刺症は、(か)によるものであり「蚊刺症(ぶんし しょう)」とも呼ばれます。

は、春から秋にかけて発生し、卵巣発育のためにメスだけが吸血するようになります。
アカイエカなどのイエカ属は、主に夜間に吸血しますが、ヒトスジシマカなどのヤブカ属は、日中でも吸血を行います。

蚊刺症は、主に下腿といった露出部に多くみられます。
ブユなどと比べて刺し口が小さいため、出血することは無く、刺入部も分かりにくいことが多いです。

に刺されると、その直後から痒みを伴う蕁麻疹のような赤みが出現します。
症状が軽ければ、約20分後をピークとして、2時間程度で軽快してしまうこともあります。

しかし、刺された数時間後くらいから痒みを伴う湿疹のような反応を生じ、翌日あるいは翌々日をピークに、水疱(水ぶくれ)などの症状が出現する場合があるので注意が必要です。

最も重症な症状には、蚊刺に対して異常反応を起こす「蚊アレルギー蚊刺過敏症)」と呼ばれるものがあります。
刺された部位が、真っ赤に腫れた後に深い傷(潰瘍)または傷あと(瘢痕)となって残るだけでなく、発熱肝機能障害といった全身症状を生じます。

そもそも虫刺症とは、虫に刺された部位から注入される唾液腺物質などに対するアレルギー反応です。
そのため、同じ地域で同じに刺されても、真っ赤に腫れ上がったり、あまり赤くならなかったり、症状には個人差が大きいのです。

一般的な皮疹の治療には、ステロイドの塗り薬を使用します。
また、痒みが強い場合には、痒み止め(抗ヒスタミン薬)の飲み薬も併用して治療を行います。

ちなみに、市販の虫さされ薬に含まれているステロイドは、マイルドミディアムまでのランク(5段階の分類で2番目に弱い)であることが多いため、強いアレルギー反応を生じてしまう蚊刺症の場合には、治療効果が不十分である可能性があります。

症状が悪化すると、治療に時間がかかったり、色素沈着などが残りやすくなります。
市販薬を使用しても、すぐに症状が改善しないような場合は、早めに皮膚科専門医のいる医療機関を受診することをおすすめします。
| 肌のあれこれ | 12:37 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
爪甲横溝(波板状爪)

爪は、皮膚と同じ角質(硬質ケラチン)で構成されています。
爪の根元(爪母)で作られた爪甲は、指先へ押し出されるように伸びています。

爪甲横溝」とは、爪の表面に横方向の溝が形成された状態のことです。
これは、爪の根元(爪母)に何らかのダメージが加わり、爪の形成に障害を及ぼしているために生じます。

横溝の深さは爪母へのダメージの強さを、横溝の幅は爪母でダメージを受けていた期間を意味しています。


特定の指のみの爪母に慢性的な炎症などがあると、ガタガタと洗濯板のように爪甲横溝が連続することがあり、これは「波板状爪」と呼ばれています。

波板状爪治療するためには、爪を形成する爪母の炎症を改善する必要があります。
例えば、手の湿疹が爪の周囲まで及んだことが原因であれば、こまめに爪の根元にステロイド外用薬を塗る必要がああります。


また、足の爪(第1趾)では、靴などによる圧迫爪甲横溝の原因になります。
これは、爪が先端に向かって伸びようとする力と、靴による圧迫で爪が押し戻される力が、それぞれ反対方向から加わるため、爪甲がガタガタ(波板状爪)になると考えられています。
| 肌のあれこれ | 10:17 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
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